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2013年7月22日付 2482号

トラック運送契約の書面化で実証実験通じ課題抽出へ、共同点呼要件の大幅緩和も  国交省

 国土交通省の武藤浩自動車局長は19日の定例会見で、義務化に向け検討を進めているトラック運送契約の書面化について、パブリックコメントの結果などを踏まえ、荷主とトラック事業者による実証実験を行うことを明らかにした。また、11月に実施する点呼の受委託について、委託者の要件を、パブコメ案で示した「Gマーク営業所」に限らず、「申請前3年間で第一当事者事故を起こしていない」などを追加し、対象事業所を広げることを明らかにした。

 書面化については、来月にも荷主と事業者による実証実験を開始し、秋までに書面化の効果や留意点などを抽出する。これにより、当初7月中としていた省令改正の公布を遅らせるが、施行時期については、現段階では当初案通り、来年3月を予定している。

 実験には、物流子会社などが参加の意向を示しているが、「さまざまなバリエーションが考えられるので、是非貨物課にアプローチしてほしい」(加賀至貨物課長)としており、現在参加荷主・事業者を受け付けている。

 共同点呼については、委託者をパブコメ案の「Gマーク営業所」に加え、申請前3年間に「報告義務のある第一当事者事故を起こしていない」「点呼の未実施などによる行政処分を受けていない」などの選択要件を追加して対象を広げ、中小事業者に使いやすい制度を目指す。一方、受託者についてはGマーク営業所のみとし、パブコメ案からの変更は行わない。

メキシコ中部向け航空混載サービスを開始  日本通運

 日本通運は16日、メキシコ中部のグアナファト国際空港向けに、少量の緊急出荷を対象とした航空混載輸送サービスを開始した。

 新たな仕向地となるグアナファト空港の周辺都市(レオン・イラプアト・サラマンカ・セラヤ等)は自動車産業が進出する地域。現地法人のメキシコ日通が4月に開設した「グアナファト ロジスティクスセンター」の配送網を活用し、メキシコシティやグアダラハラを経由する航空混載輸送ルートと比較して、約半日から1日のトータルリードタイムが短縮される。

今週掲載トピック一覧

  • ☆車両整備特集、日通商事・SGモータース・ヤマトオートワークス
    ☆ウオッチ『新たな中台物流ルートの最前線』
    ☆人物ウィークリー、埼玉県トラック協会会長(西武通運社長)・鳥居伸雄氏

  • ☆全ト協、トラック運送契約書面化の交付義務付けに反対
    ☆全日通が定期大会、新委員長に難波氏
    ☆長距離フェリー協が通常総会、新会長に入谷氏
    ☆海の日の大臣表彰、151人36団体が受賞
    ☆日立物流、トルコMars社の株式51%譲り受けで合意
    ☆センコー、釜山新港・熊東地区に物流センター設置
    ☆JR貨物の石田会長が会見で抱負、「鉄道部門の黒字化へ全職員が心一つに」
    ☆三井倉庫の藤岡社長が会見、アジアやヘルスケアなど成長領域に集中投資
    ☆全ト協、Gマークラッピングトラック全国で70台走行へ
    ☆香港日通、中国・西安の総合保税区内に現地法人設立

今週のユソー編集室

  • ▼とある企業グループの経営幹部は、「最近、親会社である持ち株会社から、現場感覚が失われてきた」と嘆く。彼の組織は、持ち株会社傘下の事業会社の1つだ。
    ▼企業としての戦略的な意思決定などが行いやすくなり、節税などのメリットもあるとされる持ち株会社制。物流業界においても「◎◎ホールディングスグループ」と表記される企業が増えてきた。
    ▼一口に持ち株会社と言っても、その形態は各種あり、一概には言えないのだろうが、こうした事業会社から見た場合の「現場感覚の減少」という話は、近年耳にする機会が多くなっている。
    ▼最も現場に近い労働組合でも同様の感覚があるのか、運輸労連は先日、企業再編成による労使間の新たな諸問題について事例研究を行っていく方針を決めた。労働集約産業である物流業界の中で、グループ内の最大事業会社がトラック運輸系であるのなら、やはり一定の現場感覚は、必要になってくるだろう。

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