インタビュー (株)日立物流 中谷康夫代表執行役社長
事業領域の拡大を加速 SGホールディングスとの協創PJも順調

中期経営計画が最終年度を迎えた日立物流。得意の3PL事業やSGホールディングスとの「協創プロジェクト」を通じた事業領域の拡大など、着実な成長路線を維持している。中谷康夫社長に、現状や今後の見通しを聞いた。
――労働力不足の影響は。
この夏も西日本で発生した「平成30年7月豪雨」の影響などでトラックを集めるのに苦労しています。ドライバー不足に加え、手荷役をはじめとする物流現場の労働環境への抵抗感も物流業界での人手不足に拍車をかける一因となっているのではないでしょうか。
――経営戦略への影響は。
物流センターを立ち上げる際には、高速道路や空港・港湾などの社会インフラへのアクセスの良さに加え、周辺の労働力をどの程度確保できるかが立地を見極めるカギになりつつあります。既存の物流センターについては、空調の整備などを進めており、スポット空調や大型ファンなどを設置しました。
――労働環境整備が急務であると。
2010年ごろまでは労働力の確保には、さほど苦労はしていませんでしたが、12~13年あたりから不足感が強まってきました。まずは、「3K」(きつい、汚い、危険)のイメージを取り除こうと、休憩所や女子トイレの整備などを進めるとともに、機械化による省人化・省力化を加速させています。
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