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2023年3月6日付 2924号

D・E評価事業者への巡回指導を重点化 全ト協理事会 2023年度事業計画を決定

坂本会長

 全日本トラック協会は2日、東京都港区の第一ホテル東京で第199回理事会を開き、時限措置となっている標準的な運賃の延長に向けた活動の展開などを盛り込んだ2023年度事業計画書案を審議、承認した。また、多重下請け構造の是正や「正直者がバカを見ない」事業経営環境の整備などに向け、適正化実施機関による巡回指導について、D・E評価事業者への指導頻度を上げることを決めた。

冒頭坂本克己会長は、今国会での来年度予算審議過程で、与野党議員からトラックの2024年問題などに関する質問が複数出され、岸田文雄総理大臣や斉藤鉄夫国土交通大臣が対応に努める旨答弁していることを紹介し、「上げ潮(トラックへの関心が高まっている)の今こそ、帆を上げ前に進むという心・気持ちを一つにする理事会にしてほしい」とあいさつ。

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道路貨物運送業 労働時間格差は縮小も賃金格差はやや拡大 厚労省の2022年毎月勤労統計調査

 厚生労働省はこのほど、2022年(暦年)の毎月勤労統計調査をまとめたが、道路貨物運送業は前年と比較して労働時間の短縮と給与総額の増加が見られた反面、全産業との比較では賃金格差がやや拡大していることが分かった(表参照)。

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今週掲載トピック一覧

  • ☆引越特集(2)
     各社の戦略
      日本通運海外引越統括部
      トナミ運輸
      SGムービング
      三八五流通
      セイノースーパーエクスプレス

  • ☆日本通運が2022年度の鉄道コンテナ・内航海上輸送サービス取扱実績を発表、Sea&Railサービス推進に意欲
    ☆国交省の堀内自動車局長が会見、トラック運送の多重下請け問題について「適正取引の推進を優先すべき」との考えを表明
    ☆持続可能な物流検討会が第7回会合、規制的措置の導入は「混乱招き時期尚早」との意見出される
    ☆国交省、トラックの標準的な運賃の一部として燃料サーチャージの算出方法など告示
    ☆国交省、コールドチェーンの物流サービス規格でフィリピンとベトナムのアクションプラン策定へ
    ☆国交省の紙加工品物流研究会、外装デザイン変更で輸送時の容積半減との事例を花王が報告
    ☆エリアリンクのトランクルーム調査、3月の利用が最多であることが判明
    ☆埼玉ト協などが安全運転コンクール、無事故無違反で630チームを優秀表彰
    ☆ヤマト運輸、「北海道ボールパークFビレッジ」の運営会社と物流パートナーシップ契約を締結
    ☆福山通運が協永電機と業務・資本提携、電気設備等の事業強化へ
    ☆丸運、「2022年度グループ無事故無災害ウィークリー駅伝」が無事ゴールイン遂げる
    ☆トナミHD松寿会、社会福祉団体への福祉車両や助成金の寄贈で贈呈式を開催
    ☆国交省の官民物流標準化懇談会、パレット標準化で年間の費用削減効果は8千億円との試算報告
    ☆日倉協が記者説明会、倉庫業PR動画第2弾の制作と2023年度事業計画について発表

今週のユソー編集室

  • ▼3月を迎え、全国各地の高校で卒業式が行われている。春の引越シーズンの到来である。本紙では前号と本号の2回連載で、各社の引越戦略を取り上げた。
    ▼「イエナカ」の作業が多い引越業務に関しては、物流業界で近年盛んな省人化・自動化の流れは当てはまらない。作業従事者には人数と同時に一定の技量も求められ、人手不足の影響が強く出る業界だと言えるだろう。
    ▼アート引越センターのシンクタンク「0123引越文化研究所」の調査によれば、今年の引越シーズンは前倒しの傾向が見られるという。コロナ禍が収束しつつある今、数年前の『引越難民』を再び生まないよう、事業者も利用者も対策している。

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