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2023年3月27日付 2927号

乗務前自動点呼の実現に向けた実験内容固まる 第4回運行管理高度化検討会を開催 国交省

 国土交通省は23日、都内での対面とオンラインの併用形式で2022年度第4回の運行管理高度化検討会を開き、乗務前自動点呼の実現に向け、23年度に実施する実証実験の内容について検討を行うとともに、バスで実証実験を重ねてきた宿泊施設や車内での乗務前後の遠隔点呼について、トラックにも適用する方針を固めた。
 自動点呼については、今年1月から乗務後(終業時点呼)の実施が認められているが、23年度に実証実験を行い課題点などを検証した上で、乗務前(始業時点呼)にも実施できるようにすることで、点呼の完全自動化につなげる。
 乗務前自動点呼で想定される課題については、機器・システムの日常点検や故障時の対応、運転者のなりすましなど乗務後自動点呼での課題に加え①健康状態の報告・確認方法の検討②車両の整備管理の維持③運転者の指示④乗務可否の判断⑤乗務不可の場合の運行停止措置―などが挙げられており、実証実験を通じて、これらの課題への対応や機器の性能要件案・評価案を取りまとめる。

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濃飛倉庫施設内に岐阜タの積替ステーション 全国5ヵ所目 JR貨物

岐阜タの積替ステーション

 JR貨物と濃飛倉庫運輸は4月1日から、濃飛倉庫運輸の施設内に岐阜貨物ターミナル駅の積替ステーションを開設する。
 同施設は、JR貨物岐阜貨物ターミナル駅近隣の岐阜市今嶺4の17の1に所在する濃飛倉庫運輸岐阜総合輸送センターの1階に置かれ、通常の駅頭荷役作業に加え、保税施設機能を備えるため、輸出入貨物の取り扱いが可能となっている点が特徴。利用時間は午前8時半~午後5時半。荷主、物流事業者、利用運送事業者が対象で、濃飛倉庫運輸以外の事業者も利用できる。

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今週掲載トピック一覧

  • ☆厚労省のトラック運転者相談センター、9割超が運送事業者からの相談であることが判明

  • ☆国交省、ドローンのレベル4飛行解禁を受けガイドライン改定へ
    ☆埼玉県地方協議会、紙・パルプ輸送の長時間労働改善の取り組み進むとの調査結果を報告
    ☆千葉ト協、総合会館と習志野研修所の建て替えなどを柱とする2023年度事業計画を決定
    ☆帝国データバンクの「首都圏・本社移転動向2022年調査」、脱首都圏の動き続く
    ☆JPR、プラスチック製レンタルパレットの再生原料割合約30%まで可能に
    ☆国交省の働きやすい職場認証制度、「三つ星」の新規認証申請受け付けは9~10月にかけて実施
    ☆国交省の日ASEAN物流専門家会合、コールドチェーン物流の進捗状況など報告
    ☆建交労首都圏が都内でトラックパレード、約30台が参加し業界環境の改善訴える
    ☆全日通労組の春闘妥結判断、賃金は30年ぶりの水準となる1万550円を確保
    ☆ヤマト運輸労組の春闘妥結判断、初中級の引き上げ率アップで社員の定着率向上と採用競争力の強化を担保
    ☆NTTロジスコ、医療機器24時間緊急配送サービス拠点が全国25拠点に
    ☆日倉協、倉庫税制の維持などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認
    ☆2023年春闘妥結状況(3月24日現在)

今週のユソー編集室

  • ▼ワールドベースボールクラシック(WBC)での侍ジャパン優勝に沸いた年度末。スター選手らのプレーに注目が集まったが、グランドの外で奔走した世界中の多くの関係者の尽力によって、WBC開催が実現していることを忘れてはならない。
    ▼用具輸送をはじめとした物流関係者もWBC開催に欠かせない影の立役者だろう。すでに3年後の次回大会に向け関係者は動いている。
    ▼国内のトラック事業者は、1年後に迫った自動車運転者の時間外労働上限規制適用への対応を進めなければフィールドからの退場を宣告されかねない。侍ジャパンにもらった感動を、荷主との交渉への勇気に変えて、一歩でも前に進んでほしい。

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