パレット単位の鉄道混載輸送 関西→成田での実証で協議会立ち上げ NAA・JR貨物・日本FL

成田国際空港(NAA)は14日、JR貨物、日本フレートライナー(日本FL)と「成田空港モーダルシフト協議会」を立ち上げ、関西→成田間で鉄道共同輸送サービス「RAIL to NARITA LCLサービス」の実証実験を開始すると発表した。
12フィート鉄道コンテナの混載輸送によりパレット単位の利用を可能とするなど、航空貨物向けの新たな試みを展開。国土交通省の補助も活用することで、利用しやすいトライアル料金を設定している。
現在、関西地方で生産された製品を成田空港から輸出する場合、関西から成田への国内輸送のほとんどがトラック輸送で行われており、環境負荷低減やトラックドライバー不足などによる悪影響が懸念されていた。
一方で、貨物鉄道輸送はコンテナ単位の契約となることから、重量が軽く高価値な製品が多い航空貨物での利用が難しいという課題があった。
今回の取り組みでは、NAAがプラットフォーマーとしてLCLサービスの立案とフォワーダーへの利用の働きかけを行い、JR貨物と日本FLの両社が企画販売と輸送サービスの提供を実施することにより、協議会として新たに小ロット(パレット単位)でも利用可能な鉄道共同輸送サービスの実証実験を行うこととした。
実証実験は国交省が実施する2024年度「モーダルシフト等推進事業費補助金」の交付が決定しており、補助金の活用で利用しやすいトライアル価格を設定することにより、多くのフォワーダーに貨物鉄道輸送を試してもらうことで、課題やニーズの洗い出しを行った上で、25年度の本格運用開始を目指していくという。
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