都内10ヵ所で事業展開へ、24年度初の配当も コラボデリバリー
特積み事業者を主体に組織する全国物流ネットワーク協会(全流協、瀬戸薫会長)の会員事業者68社等が共同出資するコラボデリバリー(有富慶二社長)は、東京都内の御茶ノ水の2施設に引き続き、東京駅前・丸の内ビルなど新たに超高層ビル3ヵ所の施設管理とそれに基づく館内共同集配送業務を受託、4月1日にそれぞれ事業所を開設する。
これにより、都内10ヵ所で事業を展開することとなり、特定の企業色を出さない事業運営を基本に共同出資会社の強みを生かし、環境負荷低減やセキュリティ強化の実現を図る同社の地域共同集配、超高層ビルの館内共同集配事業が急速に拡大・普及することとなる。これに伴い24年度(24年1月1日~12月31日)の業績も順調に推移、7期目にして初の配当も実施することとなった。
これまでの新宿住友ビル、新宿パークタワー、さいたま新都心、吉祥寺商店街、恵比寿ガーデンプレイスそして御茶ノ水駅前のテラスタワー、御茶ノ水ソラシティに続き、4月1日に事業所を開設するのは、京橋の東京スクエアガーデン、東京駅前の丸の内ビルと新丸の内ビルの3施設。このほか、渋谷道玄坂、池袋、六本木地区など街づくり協議会への参画要請や事業の打診等が寄せられているという。
同社は14日の取締役会で24年度決算案などを承認、3月21日開催の株主総会で決定する。
それによると売上高は2億9469万3993円で前期比29.7%の増収、経常利益が437万2645円で267.9%の増益、当期純益が281万9141円で2.0%減の減益となった。25年度の売上高は約5億円を見込んでいる。同社業績は第5期・22年度から黒字に転換したが、1億6262万根の売上高に対し純利益が595万円、翌23年度は2億2713万円の売上高に対し287万円の純利益が出た。この2年の利益は投資に回すため、いずれも配当を実現するまでには至らなかった。しかし、24年度は11月の恵比寿ガーデンプレイスに加え、3月の御茶ノ水の2施設、4月の3施設の新規業務の収入が見込めることなどから、100万円を配当原資とし、残り約180万円を投資に向けた内部留保とすることとしたもの。配当は1株あたり5%・2500円とした。