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2013年6月10日付 2477号

信書便の競争促進や輸出通関申告官署自由化など答申  政府の規制改革会議

 政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)は5日、信書便市場の競争促進や輸出通関申告官署の自由化などを盛り込んだ答申を、安倍晋三総理大臣に提出した。

このうち信書便市場の競争促進について、「一般信書便事業は、制度上は参入が可能であるが、現在、同事業への参入者はなく、また多数の者が参入している特定信書便事業については、扱える信書便の範囲に制限がある」などと指摘。「郵便・信書便分野における健全な競争による多様なサービス創出を促進する観点から、信書の送達のユニバーサルサービスを確保した上で、一般信書便事業の参入要件の明確化や特定信書便事業の業務範囲(特定信書便事業者が扱える信書便の大きさや重量、送達時間及び料金に係る限定)の在り方等、郵便・信書便市場における競争促進や更なる活性化の方策について、市場参入を検討する者や特定信書便事業者の意見を踏まえつつ、検討を行い、2013年度中に結論を得る」こととした。

一方、輸出通関申告官署の自由化については、現在原則として貨物の保税地域等を管轄する税関長(税関は全国に9つ存在)に対して行わなければならない点を、「通関手続におけるIT利用推進に係る工程表を作成し、広く関係先の意見を聞きながら、通関手続のペーパレス化を実現するとともに、17年度のNACCS更改時には、少なくとも特定輸出申告について、船積地にかかわらず一元的にNACCSに申告することによって輸出通関が完了するよう検討を行い、結論を得る」としている。

埼玉に同社最大級の物流センター竣工  日本ロジテム

 日本ロジテム(中西弘毅社長)は4日、埼玉県川越市下赤坂に新設した埼玉営業所の開所式を開催した。埼玉地区における物流業務をより円滑、合理的に行うため設置したもので、同県内では7番目の施設となり、同社としては最大規模の施設となる。1日に営業を開始した。

同施設はオリックス不動産からの賃借。川越市下赤坂593―1に所在。関越自動車道・所沢ICから約8キロメートル、川越ICから約10キロメートル、東武東上線「ふじみ野駅」から約4キロメートルに位置、物流拠点として好立地にある。敷地面積2万5500平方メートルにRCS鉄筋コンクリート・鉄骨)造り地上4階建て倉庫・事務所延べ床面積5万4888平方メートルの施設。入り口は1階と3階専用の2ヵ所設けられており、大型車対応のランプウェイで3階にあがる。1階と3階にはそれぞれ47台が接車できるトラックバースが設けられている。2階は特に1階車路の上部も倉庫として活用しているため、4階中もっとも広い倉庫スペースを確保している。

倉庫・トラックバースの床荷重は1平方メートルあたり1.5トンを確保。梁下有効高は5.5メートル以上となっている。荷物用エレベーターは3.5トン対応の8基、乗用エレベーターが2基、ドッグレベラーは1階と3階に各5基を備える。敷地内には103台収容の乗用車駐車場を備えるほか、トラック待機場には34台の駐車が可能。

関係者等を招いて同所で開いた懇親会であいさつした中西社長は、当社として最大規模の施設であるとした上で、「倉庫は国内で13万坪、国外で5万坪の約18万坪の規模となった」ことを紹介し、よりよいサービスを提供していきたいと述べるとともに、「当初からお入りいただくお客様を確保できてうれしい。しっかりと運営していかなければならない」と気を引き締めた。そして、「来年は当社70周年、上場20周年を迎える節目の年」であるとして、今期掲げた400億円弱の売上高目標を達成すべく、こうした倉庫施設をよく生かしながら取り組んでいきたいと語った。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集、営業倉庫
    ☆人物ウィークリー、国土交通省大臣官房参事官(自動車〔国際〕)・藤原威一郎氏

  • ☆「政権交代後も重要性変わらず」全ト協海コン部会が松下国交政務官に海コン法早期制定を要望
    ☆遠州トラックが日本初の実車キャビン使用シミュレーター完成、安全運転の講習用に
    ☆ボックスチャーターが株主懇談会開く、2012年度の販売本数は6%増の40万本超
    ☆交通労連が政策討論集会、燃料高騰対策など12項目の政策要求内容を検討
    ☆国交省・経産省、省エネ型ロジ補助金執行団体の公募開始
    ☆日通が夏の引越キャンペーン、ディズニー・オン・アイスのチケットなどプレゼント
    ☆関運局等、関東商工会議所連合会に燃油高騰分転嫁求め要請
    ☆日冷倉協が総会と創立40周年記念行事、会長に伊藤マルハニチロHD副社長
    ☆JR貨物が第5回安全発表会開き安全関係表彰など行う
    ☆ヤマトロジスティクス・ヤマトシステム開発、神戸医療産業都市にサテライトオフィス開設
    ☆SBSHD、グループブランド統一しスローガンも制定
    ☆神奈川臨海鉄道が創立50周年記念謝恩会開く
    ☆カンダHDが新中期経営計画、国際物流拡大など15年度売上高目標440億円に
    ☆日通商事が50㌔㍗太陽光発電システムをパッケージ化し発売
    ☆埼玉ト協が総会、横塚正秋会長が勇退し新会長に鳥居西武通運代表取締役が就任

今週のユソー編集室

  • ▼政府は5日に開いた産業競争力会議で、安倍総理が「最も重要」と語る成長戦略の素案を示した。同日答申を受けた規制改革会議の内容とあわせ、規制緩和によって経済成長を促していく考えだ。
    ▼この中で物流は、首都圏3環状道路の整備や港湾の機能強化などを行うとともに、2020年ごろまでに安全運転支援システムの国内車両20%搭載、荷物の位置情報の詳細な把握、各国港湾の物流情報システムの相互連携などを目指すという。
    ▼また、TPPなどグローバルな経済連携を進め、農林水産品・食料の輸出額を現状4500億円から1兆円にすることや、インフラ輸出の受注を現状約10兆円から約30兆円にもっていくなどとしている。
    ▼成長戦略が重要であることは自明の理だが、一方では批判的な見方も多く、デフレ脱却への道筋はいまだおぼろげにしか見えてこない。今はただ、経済成長が物量増加に結びつくよう、祈るような気持ちだ。

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