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2014年3月17日付 2512号

信書改革議論に隔たり、情通審「活性化方策」の中間答申で特定信書便の業務範囲一部見直しも「外形基準」の導入は見送り

「法改正ではなく利用者への周知活動を」。

 情報通信審議会は12日、「郵政事業のユニバーサルサービス確保と郵便・信書便市場の活性化方策の在り方」の中間答申を行った。昨年12月の会合でヤマト運輸が意見開陳で求めた『信書』の内容基準から外形基準への規制改革は、「郵便法・信書便法の規制対象を画することは適当ではない」と結論付け、生活者のリスク回避については、「事業者のみならず利用者一般に対する分かりやすい周知活動を業界とも連携して推進することで対応していくべき」と提起している。

 中間答申は、郵政事業のユニバーサルサービス確保方策として、範囲・水準のユニバーサルサービスコストの算定手法の整理、特定信書便の業務範囲のあり方では、1号役務(長さ・幅・厚さの合計90センチ)の大きさの基準と、3号役務(1千円超)の料金の基準の見直しに向けて具体的な検討に入ることを明記している。

 総務省ではこの答申を受け、31日まで意見募集を行う。最終答申は来年7月目途を見込んでいる。

年度末の輸送量急増で安全確保徹底の特別声明  全ト協

 全ト協(星野良三会長)は13日、伊藤昭人副会長(交通対策委員長)名で「年度末輸送繁忙期における安全確保等に係る特別声明」を発出した。

 大幅な輸送需要増大が予想される中で、車両やドライバー不足によって無理な運行等による事故の増加が懸念されることから、会員事業者に対し過労運転防止はじめ、過積載運行禁止、点検整備の励行、荷役作業時の安全確保の徹底を呼びかけ、荷主業界等にも理解と協力を求めた。

 今年度末の繁忙期は、景気回復による民間需要拡大や、4月からの消費税率引き上げに伴う「駆け込み」需要の影響もあって、例年以上に輸送需要が増大し、今後その傾向が一段と強まることが予想される状況にある。

 その一方で、全ト協と日貨協連による求荷求車情報ネットワーク・WebKITをみても3月上旬段階で求荷情報が求車情報の15倍ほどにも及ぶという、車両、ドライバー不足の状況が明確に表れてきている。

 こうしたことから、車両やドライバー不足によって無理な運行等により交通事項や労災事故が増加することが懸念されるため、安全を最優先し輸送の安全を確保して、法令遵守のさらなる徹底を図ることが必要として、特別声明を発出した。

今週掲載トピック一覧

  • ☆日中ビジネスワンポイント『中国に紹介したい日本のことわざ』
    ☆道『規制緩和時代の幕開け』(28)

  • ☆ヤマト運輸、情通審中間答申への見解で議論の継続要求
    ☆日立物流、海外と国内で子会社合併
    ☆セイノーHD、釜山プラットフォームプロジェクト第23センターを建設
    ☆国交省、地域交通グリーン化事業で日本郵便の案件認定
    ☆三井倉庫、タイに新施設完成
    ☆ヤマトパッキングサービス、京浜島流通トリニティーセンターの機能と今後の展開
    ☆千葉ト協が適正化事業評議委開く、フォローアップ講習等で評価E、D事業所の改善進む
    ☆WebKIT2月の成約運賃指数、ドライバー不足常態化で9ポイント増に
    ☆物流連経営効率化委、小委設置し労働力不足問題検討へ
    ☆運輸労連大手の春闘妥結、ヤマト運輸が大幅アップ
    ☆日立物流、川越に物流センター
    ☆ヤマト運輸、一斉値上げの一般紙報道に「適正運賃の収受」と抵抗感示す
    ☆日通の2月国際実績、7.5%増と好調に推移
    ☆日通、メキシコ発ブラジル向けの自社一貫海上混載サービス
    ☆関東運輸局、支援物資輸送を学ぶ物流セミナー開催
    ☆国交省、トラック産業の活性化へ認定ドライバー制度の創設検討

今週のユソー編集室

  • ▼とある経済誌が、「工場の異変」を特集していた。冷凍食品への農薬混入事件、相次ぐ化学工場での爆発事故、確かに「MADE IN JAPAN」の信頼は足元から揺らいでいる。
    ▼冷凍食品の事件では、待遇に不満を持っていた非正規社員が犯行を行ったという。正規・非正規の雇用環境の格差が悪影響をもたらし、「工場の異変」として表面化しているのではないか、という疑いが拭えない。
    ▼翻って物流業界をみれば、やはり非正規雇用は拡大しているものと思われ、格差は厳然として存在する。幸いにして「異変」とまでは言われていないようだが、今後もそうだと言い切れるかどうかは分からない。
    ▼春闘の妥結を告げるニュースでは、メーカー大手のベア獲得が、華々しく見出しを飾っている。もちろんそれは、デフレ解消のために必要なことだが、就労人口の約4割に及ぶ非正規社員が置き去りにされれば、すぐにも次の「異変」がやってくるだろう。

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