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2017年1月16日付 2639号

日本通運などが集荷するパイロット事業実施、インドでの貨物鉄道利用促進へ  国交省

 国土交通省は20~26日、「物流パイロット事業」の本年度事業として、インドのデリー~バンガロール間約2200キロメートルで貨物鉄道利用促進実証事業を実施する。現地での集荷などについては日本通運とインドの物流会社が共同で行う。

 インドでは、増大する貨物需要に対応すべく貨物専用鉄道建設計画が進行中で、西回廊(デリー~ムンバイ間)建設事業などが、日本の円借款により進められている。

 一方、インドでは貨物鉄道は運行ダイヤが存在せず、定時性がないなど、進出が進む日系企業にとって、物流ニーズに対応した貨物鉄道による輸送効率化は大きな課題となっている。このため、日本側から貨物鉄道ダイヤの設定をインド鉄道省に働きかけたことにより、昨年6月からデリー~バンガロール間で週1回の定時運行が実現、従来同区間で7~10日程度だった所要時間が3日以内に短縮された。

 実証運行にあたっては同区間で、現行のダイヤに加え、新たに貨物列車1編成(80TEU分)を借り切り定時運行を行う。また、初の試みとして、20フィートコンテナの一般貨物だけではなく、45フィートコンテナによる完成車の輸送も同じ編成で併結して実施する。

 実証事業を通じ、効果や課題などを具体的に調査・分析し、同区間での定期運行の実現を含め、インドにおける貨物鉄道輸送効率化やモーダルシフト促進を図る。

中国外運グループと提携し「NEXEA―美食特快」発売、通関を約1ヵ月短縮  日通

 日通グループの上海通運国際物流(小黒一興社長)他2社は5日、食品通関に強みを持つ中国最大手の通関・物流会社の中国外運グループと提携し、「NEXEA(ネックスイーエー)―美食特快(びしょくとっかい)」を発売した。

 従来2ヵ月程度かかっていた食品輸入手続きを20~30日程度まで大幅に短縮する。

 中国での食品輸入手続きはラベル表示や必要書類が煩雑で手続きが長期に及ぶため、生産者や輸出者にとって大きな障壁となっており、上海通運国際物流・日通国際物流中国(松尾純利社長)・香港日本通運(中島猛社長)は、華東、華南地区で、中国外運グループ他と提携、食品の輸入通関処理を従来から約1ヵ月短縮した。

 受託貨物は華東(上海)向けが航空便・船便ともに受託可能。常温のみ。華南(塩田)向けは船便のみ。常温・冷蔵(15度)可能。オプションサービスとして◎専用運送保険◎付帯作業◎貿易サポート◎集荷・配送―を用意している。今後、荷受地・取り扱い温度帯を拡充する予定。

今週掲載トピック一覧

  • ☆各界年頭あいさつ
    ☆物流業界の新年会
    ☆物流界昨年のトピック
    ☆アベノミクス物流にとって「吉」か「凶」か(73) 『民進党のマニフェストを読んで驚いた(その10)』

  • ☆国交省自動車局関係の17年度税制改正と総政局物流関連予算、中小企業投資促進税制は延長に
    ☆運輸労連の16年度賃金事態調査、月額賃金は増加も他産業との年齢格差依然大きく
    ☆国交省、物流を考慮した建築物の追加調査実施し年度内にガイドライン策定へ
    ☆全ト協・日貨協連、12月WebKIT成約運賃指数は依然高い水準に
    ☆JR貨物労使が新春フォーラム開催、「グループの創造元年に」と相澤委員長
    ☆ヤマトシステム開発、千葉市で自治体向けの公金収納業務支援サービス開始
    ☆SGホールディングス・グローバル、シンガポールの2事業会社を統合
    ☆日立物流、茨城県にメディカル関連向け物流センター開設
    ☆日通が引越キャンペーン展開、侍ジャパン応援グッズをプレゼント

今週のユソー編集室

  • ▼年が明けて2017年がスタートした。本年の干支は「丁酉(ひのととり)」で、酉年とは革命の年でもあるという。そういえば、物流業界でも生産性革命が進行中だ。
    ▼一方で、生産性革命はあくまでも手段に過ぎないという点は、あらためて認識しておく必要がある。生産性を向上させ物流そのものの省人化を進め、得られた利益を現場に還元してドライバーを確保することが、最終目的であるはずだ。
    ▼本紙前号ではその生産性革命を特集したが、取材の過程では物流事業者はもとより、荷主業界のドライバー不足に対する危機意識も強く感じた。生産性向上によるドライバーの処遇改善の必要性は、社会に着実に浸透しているように思える。
    ▼とはいうものの、やはり社会全体の物流に関する認識は甘く、引き続き「運べなくなるかもしれない」現状を訴えていく必要がある。改善協議会など行政の力も借りて、社会の意識革命を実現していく年にしたい。

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