働き方改革推進など第4次中期を策定、20年度売上高目標3千億円 福山通運
福山通運(小丸成洋社長)は14日の取締役会において、2018~20年までの3ヵ年の第4次中期経営計画「Challenge’ Change 2020」を策定した。最終年度である20年度の経営目標として、売上高3千億円(16年度実績2556億円)、営業利益率5%以上(同4.3%)、自己資本利益率5%(同4.2%)、7日連続休暇取得を挙げている。
事業別セグメントの目標では、運送事業の売上高2493億円(17年度予想比7%増)、営業利益133億円(同8%増)、ネットワーク事業では、売上高2213億円(同5%増)、営業利益108億円(同4%増)などとしている。
新たな中期経営計画では、すべてのステークホルダーの満足の向上を目指し、前中期経営計画の企業価値を高める方針を引き継ぐとしている。具体的には、持続可能(Sustainable)な成長を目指して、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)のESGに加えて、従業員満足(Employee Satisfaction)に対する取り組みの「ESG+ES」が基本方針。
「環境」では、輸送効率化やモーダルシフトによるCO2の排出削減や環境対応車の導入などを挙げた。「社会」に対しては、IoT、AIなどのICTを駆使した新しいサービスの開発に取り組むとしているほか、「企業統治」では、リスク管理体制の強化として、自然災害・事故における事業継続計画の整備やセキュリティ強化に取り組むとしている。
「従業員満足」については、働き方改革による労働環境の改善として、労働力を確保し、休暇取得日数を増加させることやノー残業などの短時間勤務によるワークライフバランスの推進、女性が誇りを持って活躍できる職場環境の構築を目指すとしている。