物流・輸送の専門紙、輸送新聞はこれからも輸送産業の発展に貢献してまいります。

文字サイズ

2018年2月26日付 2691号

トラックのコスト算出手引きの記載項目案を提示、第6回運賃・料金検討会  国交省

 国土交通省は19日、東京都千代田区の農林水産省本館で第6回トラック運送業の適正運賃・料金検討会を開き、昨年末に開いた前回会合で策定を決めたトラック事業のコスト算出に関する手引きの記載項目について審議するとともに、昨年11月に施行された改正標準運送約款に基づく運賃料金変更届け出が9日現在で全事業者の36.9%となっていることを報告した。

 手引きは、運賃や改正約款で新たにに盛り込まれた料金を構成するコストについて、荷主とトラック事業者の間で情報や認識の共有を後押しするため、コスト構成や主要コストの標準イメージ、それらを尊重することの必要性などを盛り込むことを前回会合で決めた。

 手引きの記載項目については①運行費②車両費③自動車関連諸税④保険料⑤運転者人件費⑥その他運送費⑦間接費―とする案が示され、運行費は、「燃料費」「油脂費」「修理費」「タイヤ・チューブ費」「尿素水費」の変動費により構成。自動車関係諸税は自動車取得税・自動車重量税・自動車税、運転者人件費は給与・賞与月額・法定福利費・福利厚生費・退職金などにより構成されている。

 運行費や運転者人件費などについては、運行形態や事業者によって幅があるため、手引きに具体的な平均値や参考値を記載するかは今後さらに検討を進める。

 改正標準約款に基づく運賃料金変更届け出は9日現在、2万1050件と2万件を超え、全事業者の36.9%に相当する。運輸局別では四国が56.8%で最も高く、次いで北海道の48.3%、以下、北陸信越の40.4%、東北と九州の36.9%などの順となっている。

物効法計画で路線バスによる貨客混載・共同輸送初認定、日本郵便・ヤマトほか  国交省

 国土交通省は20日、改正物流効率化法に基づく計画で、路線バスによる貨客混載・共同輸送を初めて認定した。

 認定されたのは、宮崎交通・日本郵便・ヤマト運輸が宮崎県内で行う一般路線バスを活用した貨客混載・共同輸送で、西都市の西都BC(バスセンター)~西米良村間について、これまでトラック3往復で行っていた貨物輸送のうち、村所バス停~西都BC間の片道1回45.6キロメートルについて、路線バスでの輸送に転換する。

 ヤマト運輸と宮崎交通が2015年10月から行っていた貨客混載事業に、日本郵便が参画したもので、複数の物流事業者の荷物を共同で貨客混載輸送するのは全国で初のケース。

 これにより、集荷・発送時間の関係で一部時間帯で2台必要だった集配車両を1台に削減できるほか、持ち込み締め切り時間の延長によるサービスレベルの向上が図られる。

 CO2排出量については年間約12.7トン(46.2%)の削減が見込まれ、運転時間省力化効果についても年間377.5時間と算定され、50%の削減が実現する見込みとなっている。

 共同輸送開始日となった20日は、西米良村の村所バス停で出発式が開催され、宮崎運輸支局の宇都宮博文支局長、ヤマト運輸の小菅泰治常務執行役員、日本郵便の福田聖輝副社長、宮崎交通の菊池克賴社長、西米良村の黒木義光副村長らが出席した。

今週掲載トピック一覧

  • ☆引越特集(1)
     各社の施策
      日通
      サカイ引越センター
      セイノー引越
      トナミ運輸
    ☆アベノミクス物流にとって「吉」か「凶」か(95) 『大規模金融緩和は継続(その1)』
    ☆四文字 『時代の変化「規制緩和」』
    ☆日中ビジネスワンポイント(172) 『中国の最近の話題』

  • ☆警察庁、都道府県警に集配車両の駐車規制見直しの通達を発出
    ☆国交省、死亡事故の増加を受けて全ト協に事故防止の徹底求める
    ☆日立物流、兵庫県に複数新技術を実装したメディカル向け物流センター開設
    ☆押入れ産業の黒川社長が会見、コンテナ事業で5月から「個品」サービス開始へ
    ☆JP労組、同一労働同一賃金目指し非正規の手当等要求へ
    ☆SBSHDの鎌田社長が会見、売上高目標2千億円の早期達成に意欲示す
    ☆三八五労組が年次大会、18春闘で前年以上の賃上げへ総力挙げて結果求める
    ☆NTTロジスコ、埼玉花崎センター開設
    ☆日通、東京ディズニーのラッピングトラック35台を運行
    ☆政府、生産性戦略プラットフォーム発足で中小事業者のIT化支援へ
    ☆国交省、自動車運送事業者の行政処分基準強化でパブコメ募集開始
    ☆国交省、ドローン等の目視外飛行で注意事項案を審議
    ☆経産省が健康経営優良法人を発表、道路貨物運送業大手から日通とセンコーが選ばれる
    ☆自動車運送事業の働き方改革に関する関係省庁連絡会議、行動計画の策定方針案を了承
    ☆日倉協、巨大災害をテーマに中小倉庫業セミナー
    ☆取引環境・労働時間改善中央協議会、16年度パイロット事業の事例集素案を審議
    ☆全ト協青年部、全国大会で変革への挑戦誓う

今週のユソー編集室

  • ▼警察庁は20日、交通局長名で貨物集配中の車両に関して、駐車規制を緩和する旨の通達を発出した。緩和はできるだけ早期に行うよう促しており、本庁への報告義務も付記されている。
    ▼駐車規制の緩和は、トラック運送業界の悲願とも言える取り組みだ。宅配事業や警備輸送事業などをはじめ、集配行為を伴う多くの車両が非合理的な取り締まりを受け、生産性を著しく低下させていたことは否めない。
    ▼業界側も改善を求め続けており、実際に東京都などでは一部区間で荷捌中の車両に関する規制緩和が進められている。だが、緩和された区間は全体から見ればほんのわずかに過ぎず、生産性の観点から見れば大きな効果があるとは言いづらかった。
    ▼通達は「貨物自動車運送事業者団体等からの要望が実際に提出されている場所から検討を進めることが肝要」と指摘する。緩和の実効性を上げるため、引き続き業界が一丸となって声を上げていく必要がある。

戻る