自動車運転で局間輸送、霞が関~西新橋~銀座をレベル3で実証実験 横山社長「ファーストペンギンに」 日本郵便


日本郵便(横山邦男社長)は今日12日から5日間、自動運転車による郵便局間の輸送実証実験を行う。
7日に東京都千代田区の同本社で行った実証実験開始セレモニーで横山社長は「日本郵便はeコマースサービスの最大の担い手として、将来にわたって安定的かつ持続的なサービスを提供していく社会的使命を担っている。技術の進歩は早く、自動走行はじめドローン、AI(人工知能)ロボット等の実用化は決して夢物語ではない段階に入っており、こうした技術にとり残されることがないように自動走行実用化解禁の折には“ファーストペンギン”としていち早く先頭を走っていく覚悟であり、その決意をこのセレモニーで宣言する」と語った。
実証実験は同本社内にある千代田霞が関郵便局から港区の西新橋郵便局を経由し、中央区の銀座郵便局までの約2キロを自動運転で1日1回走行する。加速・操舵・制動を全て自動車が行い緊急時のみドライバーが対応するレベル3での実験となる。今回はゆうパックを含む仮想郵便物を運ぶ。
郵便物を引き受ける窓口郵便局の千代田霞が関・西新橋郵便局で積載し、集配を行っている銀座郵便局に荷卸する設定で、積載・荷卸のオペレーションデータ、特性の把握とリスク対策データの収集を目的に実施するもの。
運行管理を担当するアイサンテクノロジー、運行技術を担当するティアフォー、リスクアセスメント・保険サービスの検討を行う損害保険ジャパン日本興亜、関係機関の調整・連絡を行う東京都(東京自動走行ワンストップセンター)の協力のもと実施する。