物流連が環境大賞を発表、大賞にセンコー他 関西~九州間の往復モーダルシフト
日本物流団体連合会(田村修二会長)は5日、第19回物流環境大賞の受賞者を発表した。大賞にはコカ・コーラ ボトラーズジャパン(吉松民雄社長)、センコー(福田泰久社長)、九州センコーロジ(黒木一仁社長)の3社連名による『飲料の九州⇔関西間幹線トラック輸送の鉄道輸送へのモーダルシフト』が選ばれた。
この取り組みでは、関西~九州の往復の製品輸送をトラックから鉄道にモーダルシフトし、鳥栖タ→大阪タ、大阪タ・神戸タ→鳥栖タで鉄道輸送を行った。大幅なCO2排出量の削減を実現したほか、トラックドライバーの運転時間も大幅に削減するなど、環境負荷低減と物流効率化の範となる取り組みである点が評価された。
表彰式は6月29日の物流連定時総会で行われる。
大賞以外の各賞の受賞者と受賞テーマは次のとおり。
【物流環境保全活動賞(該当なし)】
【物流環境啓蒙賞(1件)】◎プロロジス、日本プロロジスリート投資法人『大型物流施設における環境負荷低減―新規開発と既存施設のリニューアル』。
【物流環境負荷軽減技術開発賞(1件)】◎日立物流『精密機器輸送のモーダルシフト拡大による環境負荷低減の推進』。
【物流環境特別賞(5件)】◎日本通運、伊藤園、川崎近海汽船、商船三井フェリー『RORO船を利用した静岡~九州間のモーダルシフト』◎味の素物流『味の素グループの持続可能な環境負荷低減とモーダルシフト化に向けて』◎フタムラ化学、センコー『プラスチックフィルムの大型トラック幹線輸送から鉄道輸送へのモーダルシフト』◎ADEKA、ADEKA物流、センコー『加工油脂の長距離トラック輸送からフェリー船輸送へのモーダルシフト』◎日本ノボパン工業、センコー『パーティクルボードの幹線輸送大型化に合わせた船舶へのモーダルシフト』。
【日本物流記者会賞(1件)】◎日本梱包運輸倉庫『21メートルフルトレーラー・カーフェリー複合乗継運行によるCO2削減について』。