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2019年6月17日付 2752号

性状異なる複数品目の共同輸送とモーダルシフト、同時に実現 大賞に山九含む4社  物流連

 日本物流団体連合会(田村修二会長)はこのほど、第20回物流環境大賞の受賞者を発表。大賞には山九(中村公大社長)、三菱エンジニアリングプラスチックス(香坂靖社長)、日本ニュートリション(立川義大社長)、サンキュウ・トランスポート・東日本(松本育雄社長)の4社による『路線便輸送から複数品目の共同輸送および鉄道を利用したモーダルシフトの実施』が受賞した。

 この取り組みは、茨城県神栖市の工場から東北各県向けに出る2社の合成樹脂と飼料添加物について、それまで別々に路線便で小口輸送していたものを、JR貨物の盛岡貨物ターミナル駅に拠点を設け、鹿島臨海鉄道神栖駅と盛岡貨物ターミナル駅間で鉄道コンテナによる共同輸送を行い、同駅からトラックで配送する形態へと転換したもの。大幅なCO2排出削減を実現したほか、性状の異なる複数品目の共同輸送と、モーダルシフトを同時に実現したことなどが評価された。

 表彰式は6月25日の物流連定時総会で行われる。

 大賞以外の各賞の受賞者と受賞テーマは次のとおり。

 【物流環境保全活動賞(4件)】
 ◎日本通運、パナソニック、アプライアンス、日通・パナソニックロジスティクス『RORO船を活用した静岡~佐賀間のモーダルシフト』◎日本通運、横浜ゴム、浜ゴム物流『鉄道コンテナ輸送を活用した三重~広島間のモーダルシフト』◎飛騨産業、濃飛倉庫運輸『北海道から岐阜県までの幹線輸送に鉄道コンテナ輸送を活用』◎ロジスティクス・ネットワーク『継続的なモーダルシフトの取り組みについて』。

 【物流環境啓蒙賞(1件)】
 ◎日本自動車ターミナル『トラックターミナルにおける「環境負荷の低減」と「環境意識の向上」』。

 【物流環境負荷軽減技術開発賞(1件)】
 ◎山九、三井化学『500キログラムフレコン(合成樹脂)の内航船へのモーダルシフトおよび積載効率向上による環境対策』。

 【物流環境特別賞(3件)】
 ◎センコー、旭化成ホームズ『住宅部材の輸送車両大型化による輸送効率化の取り組み』◎日本パレットレンタル、キユーピー、ライオン、関光汽船『異業種3社による往復幹線輸送の実現~内航フェリーによる海上モーダルシフト~』◎ランテック『冷蔵・冷凍食品の小口混載便の車両大型化によるドライバー不足と環境負荷低減への対応』。

 【日本物流記者会賞(1件)】
 ◎ジェイアール東日本物流『JR東日本グループのインフラ(新幹線)を活用した新たな輸送』。

JIFFAが通常総会、新会長に渡邊(日新専務)氏 今まで以上に会員ビジネス支える

記者会見する渡邊新会長

 JIFFAは13日、東京都港区の第一ホテル東京で第8回通常総会を開催し、本年度事業計画等を承認したほか、本年度は改選期ではないが、伊藤豊会長の退任に伴い、新会長に渡邊淳一郎日新取締役専務執行役員を選任した。

 総会後に渡邊新会長ほか各役員が出席し、記者会見を開いた。

 渡邊会長は就任に当たり「国際情勢は米中間貿易摩擦をはじめ難しい状況。協会として、会員各社のビジネスがシュリンクしないように、今まで以上に支えていかなければならない」と語った。

 2018年通期のNVOCC(貨物取扱数量)は、輸出が対前年比10.0%増、輸入が8.1%増で輸出入合計1億2594トンの8.8%増と報告。会員数は前年より1社増加。4月5月に正会員が3社増え、6月1日現在、497社、賛助会員14社、10団体の計521社となり、会員増加について「顧客がグローバルに発展していることが原因ではないか」と話した。

 本年度事業計画では、最重要使命である教育・研修活動で、地方会員の負担軽減を考慮し、eラーニングによる研修実施を検討していく。そのほか海外物流事情調査などを推進する。昨年度、JIFFA運送書類のさらなる普及の一環で、基礎講座を東京・名古屋・大阪で開催したが、本年度も会員各社の運送約款への精通を強化図る方針を示した。

今週掲載トピック一覧

  • ☆ウォッチ(97) 『マルチモーダル時代に突入する中国の物流輸送』
    ☆日中ビジネスワンポイント(188)『東西文化の十字路トルコへの旅(5)』
    ☆人物ウィークリー、(一社)東京都トラック協会・鎮目隆雄副会長

  • ☆日倉協が通常総会開催、外国人労働者の活用は業界特性を踏まえコンセンサスを得ながら研究
    ☆交通労連が中央委員会と政策討論集会を開催、改善基準告示の見直しで意見反映に努める
    ☆西濃運輸がロジ・トランス事業拡大へ成田支店オープン、国際複合輸送を実現
    ☆レンタル収納スペース協議会が定時総会、室外型セルフストレージコンテナ施設に推奨マーク付与へ
    ☆全ト協、昨年のドラコン優勝者らが安倍首相を表敬訪問
    ☆群馬ト協が求職者の就職促進へ、「大型自動車一種運転業務従事者育成コース」に30~60代計9人入校
    ☆全通連が全国大会開催、JR貨物と連携して鉄道貨物輸送発展へ
    ☆JR貨物の真貝社長が記者会見、21日付の組織改正で社内連携も強化しソリューション提供へ
    ☆ヤマトクレジットファイナンス等、代金後払いサービスにスマホタイプ追加
    ☆カンダHDの原島社長が中期経営計画等を説明、引き続き国際物流を伸ばすほかM&A積極的に
    ☆ヤマトHDが東京2020大会へ応援メッセージ募集、入賞者にペアチケット贈呈
    ☆DeNAがAIとIoTを活用した交通事故削減支援サービス開始、ヒヤリハット事例の検出精度を大幅に向上
    ☆日本パレット協会が18年度パレット統計発表、出荷額10.1%増で2桁伸長し原材料費の高騰で販売価格も上昇
    ☆物流連が海外物流戦略ワーキングチームの本年度第1回会合開く
    ☆日通が引越キャンペーン、抽選で東京ディズニーリゾートパークチケットをプレゼント

今週のユソー編集室

  • ▼約1年後に迫る東京オリンピック・パラリンピックの円滑な運営に向け、首都高速でのロードプライシング実施に向けた検討が進められている。
    ▼渋滞が常態化している首都高速に、五輪関連の交通量を上乗せすることは物理的に不可能で、何らかの対策が必要なことは明白だ。
    ▼東京都や政府などの関係者が想定しているのは、利用抑制への協力に加え、五輪期間中の昼間の料金を上乗せする案で、実施された場合には営業用トラックをはじめとする業務用車両は除外される見込みだ。
    ▼しかし、利用者からの反発や国際オリンピック委員会から再考を求める意見もあり、決定には至っていない。残された時間で妙案はあるか。

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