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2020年11月2日付 2815号

ロボット点呼の導入する「いいタイミング」、運行管理の高度化へ コロナ対策にも  秡川国交省自動車局長

 国土交通省の秡川直也自動車局長は10月28日の定例会見で、2021年度予算概算要求に盛り込まれたAI搭載点呼機器(ロボット点呼)の認定制度構築に向けた実証調査について、予算が認められた場合には運送事業者でのモニター使用を通じてメリットや課題点の抽出などを行う方針であることを明らかにするとともに、「運送事業者の負担となっている点呼業務にIT(ロボット点呼)を入れるいいタイミング。新型コロナウイルス対策としても望ましい」と述べ、ロボット点呼の導入に前向きな姿勢を示した。

 秡川局長は、運送事業者の行政処分につながる違反事由では、運行管理や点呼などに関するものが多く、運行管理の厳格な運用が課題になっていると指摘。加えて、事業者にとって運行管理業務の負担が大きいとの声が寄せられていることなどから、「点呼などの効果を高めつつ、業務負担が軽くなるので、ITを使うことは非常に”あり”。デジタル化の流れの中で、前向きに考えるいい機会」とし、ロボット点呼の普及に積極的に取り組む姿勢を強調した。

 新型コロナの影響を理由とする事業廃止については、2~9月の間に149件の届け出があり、貸切バスの58件、タクシーの20件に比べ格段に多いが、同期間のコロナ以外の理由を含む事業廃止がトラック1万2091件、貸切バス154件、タクシー70件となっており、トラックは新陳代謝(事業者の参入・退出)が活発であることから、事業廃止全体の件数から比べると、割合としては高くない。

 改善基準告示の見直しに向け、労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会が実態調査を行うことについては「非常にありがたい」と述べ、調査結果を踏まえた告示の見直しに対応していく姿勢を示すとともに、国交省としてもトラック運送業界の実態を詳細に把握するため、年末から年明けにかけて調査を行うと説明。事業者1252社、ドライバー5029人を対象に行った5年前の前回調査とほぼ同規模で実施するが、調査内容については労政審の専門委が実施する調査の内容と重複する部分が含まれる可能性がある。

 調査について秡川局長は、「悪い内容が出てくることも重要。実態把握につながる調査となるよう、正直に答えてほしい」とし、回答内容に基づく処分などは行わないので、リアルな業界実態が浮き彫りとなるよう誠実な回答を求めた。

新TVCM戸田さん起用、第2弾を放映  佐川急便

 佐川急便(本村正秀社長)は10月29日、先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL」の新イメージキャラクターとなった戸田恵梨香さんを起用した新テレビCM「SAGAWAの想い」編に続き、第2弾となる「SAGAWAなら、お応えできます」編を、全国で放映開始した。

 前回同様、戸田さんが「GOAL」のメンバーを演じ、顧客の会議室でプレゼンテーションする様子が描かれており、リードタイムやコスト、環境対応など、顧客から上がるさまざまな質問に対して、戸田さんが的確に回答し、最後に「SAGAWAなら、お応えできます」と締めくくる内容となっている。

今週掲載トピック一覧

  • ☆経済と物流の表裏分析(2)『スガノミクスの行方は?(その2)』
    ☆物流応援歌(32)『2021年東京五輪の開催問題を考える=TDMを続ける必要性=』

  • ☆日立物流の中谷社長が決算会見、自己株式活用で海外事業の新パートナー選定へ
    ☆日通の堀切副社長が決算会見でコスト管理徹底の考え強調、変動費化を着実に推進
    ☆建荷協が11月の特定自主検査強調月間で普及・促進へ、スローガンは『確かめる機械の安全特自検』
    ☆全ト協が21年度税制改正・予算に関する要望書取りまとめ、エッセンシャル事業への支援制度創設求める
    ☆東ト協連が運賃動向調査、標準的な運賃の認知度で「知らない」が21%
    ☆SBSリコーロジスティクスが神奈川県厚木市内に物流センター開発、22年5月竣工
    ☆鴻池運輸が輸出の見積もりから正式発注に向けた商談までオンラインでできる「Kクイック」開始
    ☆国交省が高速道路会社にスマートインターチェンジの新設などに関する事業許可
    ☆国交省がASVやドラレコなどの導入補助の公募開始、事故防止対策を支援
    ☆物流連が国際業務委員会開く、会員企業の海外赴任者へウェブでアンケート
    ☆トナミ運輸の集配ドライバー「ザッキー」さんが木梨さんに楽曲提供、動画で共演も
    ☆国交省が21年度予算概算要求でAI搭載点呼機器導入促進に向け要求、対面より確実な項目も
    ☆センコーGHDが国連グローバルコンパクトに署名し参加企業として登録、持続可能な成長へ
    ☆物流各社の第2四半期決算

今週のユソー編集室

  • ▼本紙前号では「トラック予約受付システム」を特集した。取材の際に印象に残ったのが「システムを導入する際に最も大事なことは、システムそのものの有用性よりも、それを日々使いこなす現場スタッフへの支援」という言葉だ。
    ▼デジタルトランスフォーメーションが盛んに取りざたされている今、この指摘は核心をついている。トラック予約受付システムに限らず、およそほとんどのシステムは、使いやすいように作り込まれている。ただし「ちゃんと使えれば」ではあるが。
    ▼ドライバーの高齢化も進む中、投資が十分な効果を発揮するために、ユーザーの理解と習熟を促す活動は、ますます重要になってくる。

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