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2021年3月22日付 2832号

次期総合安全プランの最終案が承認される、今月中に策定・公表  国交省

 国土交通省は17日、ウェブ会議形式で「事業用自動車に係る総合的安全対策検討委員会」の第3回会合を開き、「事業用自動車総合安全プラン2025(プラン25)」の最終案を審議するとともに、現行プラン(プラン20)の死者数目標が未達成となったことを報告した。

 プラン25については、1月の前回会合で事業用自動車が第一当事者となる年間死者数225人以下(トラック190人以下)、飲酒運転ゼロなどの目標を盛り込んだ案が示され、本会合ではパブリックコメントで寄せられた意見や「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」での議論を反映させた最終案について審議。おおむね了承され、年度内にも策定・公表される。

 また、プラン25の柱の一つとなっている「ICT技術の活用による運行管理の高度化」の実現に向け、ロボット点呼実証実験などによる検証を進めるため24日に検討会の初会合を開く。

 一方、プラン20で掲げた目標については、20年の死傷者数が2万1871件と2万3100件以下とする目標を達成したものの、死者数は257人で235人以下の目標を上回った。

 また、飲酒運転による事故も36件発生しており、そのすべてがトラックによるものであることから、トラック事業でのさらなる飲酒運転防止対策が求められる。

マツコさん出演、新TVCM2編を放映開始  ヤマト運輸

 ヤマト運輸(栗栖利蔵社長)は18日から、マツコデラックスさんを起用した新テレビCMの放映を開始し、受け取り利便性を向上させる同社のEC向け配送商品「EAZY」を取り上げている。

 CMは「確かめる」編と「すぐに変更」編の2編で、マツコさんが「EAZY CREW」の置き配を見守る様子や、急に出かけることになったご近所さんの荷物を案じる様子が描かれている。

今週掲載トピック一覧

  • ☆経済と物流の表裏分析(10)『今年の景気は物量は?(その5)』
    ☆四文字 『衰退と進出「トラック」』

  • ☆全ト協が21年度事業計画を決定、届け出8割を目標に標準的な運賃の普及推進運動を展開
    ☆ヤマトHD、4月1日誕生の新たなヤマト運輸の組織体制を発表
    ☆運輸労連の21春闘は大手9単組が妥結、賃上げ970円減少に
    ☆ヤマト運輸がヤフーのECモール向けに全国一律の格安配送料金を設定
    ☆米国日通がイリノイ州に「シカゴ・ロジスティクス・センター」を竣工、本社・営業・作業現場一体型の拠点に
    ☆国交省が「コールドチェーン物流サービス規格に関する普及検討委員会」開催、ASEAN重点5ヵ国対象に
    ☆ヤマトHDがデジタル人材の早期育成を図る教育プログラムYDAスタート
    ☆社整審道路分科会国幹部会、大口・多頻度割引の割引率拡充検討も
    ☆JR貨物真貝社長が新規事業実現への挑戦へ、第1弾として内部を改造したコンテナの提供に向けたニーズ調査進める
    ☆佐川急便がアクセラレータープログラム成果発表会と表彰式開催、最優秀賞にLOZI社
    ☆西濃運輸が静岡県と地方創生実現を目的とした包括連携協定を締結
    ☆郵政グループ・楽天、共同物流拠点の構築やDX等の領域での連携強化目的に業務提携に合意
    ☆国交省が首都高料金の改定方針案発砲、大口・多頻度割引の拡充や深夜割引導入など
    ☆国際総合物流展2021開催、245社・団体が775ブース構える

今週のユソー編集室

  • ▼佐川急便とJR北海道は24日から、北海道新幹線を使用した貨客混載輸送事業を開始する。
    ▼佐川急便の荷物を専用ボックスに積載し、新函館北斗午後9時57分発のはやて100号の車両の座席を回転させたスペースに固定した上で、新函館北斗~新青森間を混載輸送するもの。輸送は平日上りのみ実施し、荷物量は佐川急便青森営業所配達分の約30個を想定しているという。
    ▼コロナ禍にあえぐJR旅客各社は、新幹線による貨客混載輸送に活路を見出そうとしており、物流事業者もドライバーの働き方改革やリードタイムの圧倒的優位性による商品力強化の観点から高い関心を寄せる。同事業の行方に注目したい。

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