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2022年2月21日付 2875号

トラック運送業の景況感は今後悪化の見通し 燃料高騰の影響大 全ト協

 全日本トラック協会(坂本克己会長)は14日、2021年10~12月期の景況感(第116回速報)を公表。業界の景況感は、燃料価格高騰によるコスト増加の影響を受け、営業利益・経常利益が圧迫された結果、マイナス21.0となり、7~9月期の前回調査のマイナス28.7よりは改善したものの、マイナス20台の水準が継続している。今後の見通しについても、燃料価格の高止まりを織り込み、マイナス36.1と15.1ポイント悪化すると見込まれており、燃料価格高騰による影響が長期化している。

 実働率は、マイナス7.9と前回調査に比べ2.1ポイント改善。実車率はマイナス7.7で4.0ポイント悪化。採用状況は、0.7で1.6ポイント上昇したものの、雇用状況(労働力の不足感)は輸送量増加を反映し、62.2で3.1ポイント上昇したことから不足感は強くなった。

 所定外労働時間は、マイナス23.9で7.6ポイント減少、貨物の再委託(下請け運送会社への委託割合)は、マイナス3.5で1.5ポイント減少した。

 一般貨物の輸送数量はマイナス6.5で0.1ポイント悪化の横ばいとなったものの、運賃・料金の水準はマイナス1.7で8.2ポイント改善し、売上高はマイナス1.7で1.8ポイント改善した。営業利益はマイナス47.2で20.2ポイントの大幅悪化。

 宅配貨物の輸送数量は12.1で14.0ポイント悪化。運賃・料金の水準は10.3で2.7ポイント悪化したことから、売上高は3.4で27.0ポイントの悪化、営業利益もマイナス12.1で46.9ポイント悪化した。

 宅配以外の特積み貨物の輸送数量はマイナス14.0で25.4ポイント悪化。運賃・料金の水準はマイナス12.4で6.7ポイント悪化したことから、売上高はマイナス19.6で28.2ポイントの大幅悪化、営業利益もマイナス36.4で36.4ポイント悪化した。

 今後の見通しは、実働率がマイナス19.3で11.4ポイント悪化、実車率はマイナス19.3で11.6ポイント悪化する見込み。採用状況はマイナス8.8で9.5ポイント低下、雇用状況は70.7と8.5ポイント上昇し、労働力の不足感が強くなると見込んでいる。

 一般貨物の今後の見通しは、輸送数量がマイナス19.6で13.1ポイント悪化し、運賃・料金の水準はマイナス2.3で0.6ポイント悪化、売上高はマイナス25.5で23.8ポイント悪化、営業利益はマイナス56.8で9.6ポイント悪化する見込み。宅配貨物の今後の見通しは、輸送数量がマイナス3.4で15.1ポイント悪化し、運賃・料金の水準はマイナス10.3で20.6ポイント悪化、売上高はマイナス22.4で25.8ポイント悪化、営業利益はマイナス27.6で15.5ポイント悪化する見込み。

事業再編への体制構築 海外物流会社のM&A必要不可欠 NXHD堀切社長が会見

 NIPPON EXPRESSホールディングス(齋藤充社長)は14日、2021年12月期連結決算を発表、オンライン記者会見を行った堀切智副社長は、ホールディング制移行の目的は「M&Aを活用し、事業の再編を進めやすい体制の構築」にあり、今後、海外物流会社のM&Aが必要不可欠であるとの考えを示した。

 また、経営計画の修正に関し、最重要事項の「事業ポートフォリオの見直し」では、グループ企業の再編、次いで日本事業に関して東名大に経営資源を集中しつつ、エリア特性に合わせた体制構築に着手していく方針を表明した。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆日本通運が国際事業の21年12月期3Q業績発表、航空スペース不足などで販売単価上昇し大幅な増収に
    ☆セイノーHDなど、千葉県勝浦市で地域課題の解決に貢献する新スマート物流の構築に向けたドローン配送実証実験
    ☆第一貨物が先日竣工させた東京支店の内覧会開催、女性従業員への配慮も
    ☆名古屋鉄道が株式公開買い付け実施し名鉄運輸の上場廃止へ
    ☆ヤマト運輸、ECネット整備進み今後は既存ネットワークの仕分・輸送オペレーションの最適化進める
    ☆佐川グローバルロジスティクス、同社導入の自動包装機が世界規模の賞受賞
    ☆JR貨物真貝社長が定例会見でコメント、通期見通しは厳しく経常利益の確保へ
    ☆SBSフレックが6月茨城県阿見町に物流センター開設、大型自動倉庫装備
    ☆商船三井等、大型カーフェリーの無人運航実験に成功
    ☆日本郵便が楽天と「かんたんラクマパック」での自宅指定場所への置き配開始
    ☆帝国データバンクが道路貨物運送業の動向調査、燃料高騰の影響で倒産増加に懸念も
    ☆日本通運が関空の国際貨物上屋内で運営する温度管理施設でGDP認証取得、国内の航空フォワーダー初
    ☆NXHDが警備輸送事業部の分社化を決議、NXキャッシュ・ロジスティクス設立へ
    ☆ヤマト運輸が理系大学生・大学院生向けの「ヤマト運輸5Days データコンペ」開催、配達量予測競う
    ☆三井倉庫HDが「クラウドサイン」展開の弁護士ドットコムと協業強化、紙と電子の契約書の一元管理を推進へ
    ☆WINGジャパンが運行管理者試験の速習テキスト第2版出版、分かりやすく合格サポート
    ☆国交省等がマレーシアにおけるコールドチェーン普及啓発セミナーの内容公表、構築はJSA-S1004普及がカギに
    ☆千葉ト協が交通事故・労働災害防止大会開催、事故・労災ゼロを目指して
    ☆物流各社の通期、第3四半期連結決算

今週のユソー編集室

  • ▼先日、とある管理職が「この2年間、マスク着用と会食禁止で新入社員の顔をまともに見たことがない」と、人間関係が希薄になっている現状を話していた。
    ▼新入社員研修などもオンラインに切り替える企業が増え、新入社員同士の同期意識も希薄になりつつあるのかもしれない。テレビでは、オンライン時代の会社への帰属意識の高揚に向けた、さまざまな取り組みが取り上げられている。
    ▼採用活動でも、最終面接まで全てオンラインで完結する形が増えているように思うが、反面、定着率への悪影響を懸念する人事担当者の声も聞く。オンライン時代の円滑な人間関係の構築は、いまだ手探りの状態なのかもしれない。

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