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2022年6月20日付 2891号

約440人が参集し3年ぶりに全国大会 日貨協連

十分な着席間隔を確保して開催された全国大会の模様

 日本貨物運送協同組合連合会(吉野雅山会長)は15日、松山市のアイテムえひめで第58回通常総会と第16回トラック運送事業協同組合全国大会を開催。3年ぶりの開催となった全国大会には全国から関係者約440人が集まり、燃料価格高騰や働き方改革が求められる中での持続的なトラック事業経営に向け、燃料サーチャージや標準的な運賃の導入などについての重要性を再認識した。

記事全文は電子版から。

環境配慮型温度管理容器を利用した国際航空輸送用の新サービス開始 日本通運

環境配慮型温度管理容器

 日本通運(齋藤充社長)は16日、環境配慮型温度管理容器を利用した国際航空輸送用の新サービス『NX―SOLUTION温度管理輸送サービス「環境配慮型温度管理容器」』を開始した。

 ワクチン輸送で実績のあるフランスのアンバリゾ社と日系物流企業として初めて連携して販売する。30年以上にわたりコールドチェーンに使用される断熱梱包箱と高性能保冷剤の研究開発・製造および販売活動を展開し、コロナ禍でのワクチン輸送で世界各国の顧客から高い信頼を得ているという。

 高い温度管理性能を持つ温度管理容器と、国際航空輸送を組み合わせた。温度管理輸送サービスを拡充し、輸送中の温度を厳格に維持しつつ、顧客のCO2排出量削減に貢献する環境に配慮したサービス。15~マイナス25度、2~マイナス8度、マイナス20~零度の三つの温度帯で、貨物量に最適な内容量が選択可能。

 特長は①ISTA7D条件(国際安全輸送協会の包装貨物の評価試験規格)に対応した高い温度管理性能容器を利用②環境配慮型温度管理容器は世界80ヵ国・地域で回収が可能③再利用可能な容器での輸送によりサプライチェーンCO2排出量の削減に貢献―。

今週掲載トピック一覧

  • ☆ウォッチ(133) 『中国の「全国統一大市場構築の加速」を読み解く』

  • ☆NXHDがシンガポールに海運フォワーディング事業の強化目的に新会社を稼働
    ☆セイノーHD・ラクスルがオープン・パブリック・プラットフォーム実現の新会社「ハコベル」設立へ
    ☆通運連盟が通常総会開催、コンテナ増送に向けしっかりと議論を
    ☆JILSが定時総会で新会長に大橋氏選任、共創の重要性強調
    ☆神奈川ト協・神貨協連が燃料価格高騰・高速料金値上げによる経営危機突破に向け決起大会
    ☆告示見直し作業部会、荷主への改善要請など厚労省が対応案示す
    ☆JR貨物がグループ社長会議、強靭性と商品性向上をスピードアップして取り組む
    ☆日立物流、鉱山機械サービス部品のグローバル供給に向けて茨城県で新拠点稼働
    ☆三菱倉庫がハコブと輸配送に伴うスコープ3CO2排出量の可視化に向けた実証実験
    ☆三井化学が三井倉庫HDと協業し自社製品の過去3年分の国際輸送により発生したCO2排出量見える化
    ☆KWEが航空・海上輸送を行った際に排出されるCO2を自動算出するシステムを公開
    ☆カンダHDが新中計をオンライン配信、最終年度に売上高520億円へ
    ☆JIFFAが通常総会、渡邊会長を再任
    ☆JILSが最優秀物流改善賞にNX・NPロジスティクスなど3件選出
    ☆千葉ト協が通常総会で池田新会長選任、角田会長は顧問に
    ☆全通連が全国大会開催、JR貨物と一致協力しさらなる発展目指す
    ☆神奈川ト協が通常総会、第4期吉田体制スタート
    ☆小瀬関運局長が会見、コロナ収束見据え労働条件改善は急務
    ☆ワンビシアーカイブズが電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」を本年末に総合行政ネットワークに対応へ
    ☆国交省・経産省・農水省が共同で国際物流に関する情報共有会合開く

今週のユソー編集室

  • ▼政府の規制改革推進会議は先月行った答申で、ラストワンマイル配送の充実化に向けて、貨物軽自動車運送事業における軽乗用車活用の検討を盛り込んだ。
    ▼EC需要の急拡大により、ラストワンマイル配送網の負担が増大しているのは事実であろう。だが、軽貨物車に限定されている現状においても、個人事業主として労働基準法の対象外となっていることなど問題点は多い。
    ▼13日にはアマゾンの配達員が労組を結成した。委託元の個人事業主に対する優越的地位の濫用が一般化しつつある中で「運べないリスク」を逆手に取った規制緩和が、果たして本当に持続可能な社会をもたらすのか、どうしても疑念はぬぐえない。

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