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2022年6月27日付 2892号

インタビュー―日通NECロジスティクス(株)代表取締役執行役員会長・関根章好氏 半導体産業に重点

 ――電機精密物流分野での特長を。

 NECグループの物流子会社として長年培った電機精密機器に関する物流ノウハウや技術という“ソフト”と、NXグループが持つグローバルな輸送モードやアセットなどの“ハード”を活用した業界トップクラスの高品質なサービスを、国内外一貫で提供できることが強みになります。

 ――NXグループの連結子会社となったのは。

 2014年です。当社は1972年に日電物流センターとして設立され、本年50周年を迎えます。92年にNECグループの日本電気貿易業務、NEC商品物流センターとの3社が合弁してNECロジスティクスとなり、2013年に合弁会社として日通NECロジスティクスに社名変更後、14年に連結子会社に加わりました。

 ――現在の国内外ネットワークは。

 国内65拠点、海外6法人・21拠点です。従業員数は21年12月末時点で2026人です。

記事全文は電子版から。

SGL・パーソルP&Tが工数管理をDX化、約11万時間の削減目指す

 佐川グローバルロジスティクス(SGL、山本将典社長)と総合人材サービスを展開するパーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T、横道浩一社長)は23日、パーソルP&Tが提供するクラウド型勤怠管理システム「MITERAS勤怠」の作業工数管理機能を共同で開発したと発表した。物流事業者の現場作業で一般的に見られる紙ベースでの工数管理をDX化し、運用上の課題解決を図るもの。

 SGLではパソコンを設置できない多くの現場で作業実績や工数管理を紙ベースで行なっているが、他システムとの連携がなく二重入力の手間がかかる上に、記入した工程表をOCR(光学的文字認識)で読み込む際に読み込みエラーが35%発生するなど、データ収集や分析に時間がかかり、人員の最適な配置と作業効率化の判断が現場の経験則や感覚に頼るケースが増えていた。

 今回追加した機能では、物流現場でパソコンが使えない環境でも対応できるタブレット機器を導入し、人事システムや工程マスターなどの他システムと連携させることで、工程表記入やOCR処理などの業務の大幅な簡略化に加えて、工程別経費など生産性以外のデータ把握も可能となる。

 さらに正確な情報のデータベース化が可能となったほか、従来の勤怠システムに追加することにより、スムーズな移行を実現したという。

 両社はリアルタイムの作業状況把握で現場スタッフの習熟度に頼らない最適な人員配置を可能とすることにより、年間約11万時間の工数削減と生産性向上を目指していく。

今週掲載トピック一覧

  • ☆インタビュー―日通NECロジスティクス (株)代表取締役執行役員会長・関根章好氏
    ☆経済と物流の表裏分析(40)『在庫循環理論からの足元の景況判断』

  • ☆国交省が幹部人事発表、新事務次官に藤井国交審
    ☆トナミ運輸のお中元ギフト、富山・石川・福井、北陸3県のえりすぐり旬の味
    ☆東ト協が通常総会開催、会員・支部・本部の三位一体で課題解決
    ☆東ト協連が通常総会開催、組合事業者の燃料コスト低廉化・安定供給へ
    ☆首都圏キット利用協同組合が3年ぶり対面での総会開き伊藤理事長を再任
    ☆NX商事がカタログ『鮮』夏号の取り扱い開始、お中元ギフトで多彩なカテゴリー・アイテムそろえる
    ☆ヤマト運輸が同社初のエンタメサイト「クロネコみっけ」を公開
    ☆JR貨物真貝前社長が定例記者会見で鉄道物流に関する検討会についてコメント、鉄道貨物へ期待強い
    ☆JPR・トランストロン、共同マッチングデータとデジタコデータを連携し秋ごろめどに本格提供へ
    ☆秡川国交省自動車局長が会見、在任中の2年振り返りトラック業界に感謝
    ☆鉄貨協が21年度本部委員会報告書公表、パレット化はドライバー不足対策に有効も複数の壁

今週のユソー編集室

  • ▼本州では、梅雨明けを待たずに30度を超える日が続き、体がついていかないという人も多いだろう。
    ▼厚生労働省が発表した2021年の職場での熱中症による死傷災害の発生状況を見ると、運送業での死傷者数は61人で全業種の11%を占め、このうち40歳代の1人が不幸にして命を落としている。
    ▼この方は、選果場内での作業中に意識不明となり、医療機関への搬送中に心肺停止になったということから、荷主庭先での作業中であった可能性が高いが、人を襲う暑さは契約上の場所を選ばない。
    ▼運送事業者も荷主も、運送業従事者の命を守ることの重要性について、本格的な夏を前に再認識する必要があるだろう。

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