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2025年7月14日付 3032号

適正原価は「1年半程度で実現」 トラック適正化二法の最優先課題に 全ト協・寺岡会長

寺岡会長

 全日本トラック協会の寺岡洋一会長は10日、東京都港区の第一ホテル東京で開かれた常任理事会・理事会合同会議後の記者会見で、先月成立したトラック適正化二法を巡り、適正原価の実現に優先的に取り組む考えを示した上で「(施行となる)3年は待てない。1年半程度で実現できれば」と語り、スピード感を持って国交省との協議に臨む姿勢を強調した。

 寺岡会長は会見で、新設したトラック適正化二法対策委員会の委員長に自身が就任したことについて「今回の委員会再編の肝いりの案件。坂本克己最高顧問から、言い出した人間が(委員長を)やれと言われた。私自身も思い入れが強かったので引き受けた」と説明。

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JR九州エリアでもサービス開始 新幹線を利用した貨物輸送サービス 日本通運とJR九州

新幹線利用の「はやっ!便」

 日本通運とJR九州は連携し、新幹線を利用した貨物輸送サービス「NXスーパーエクスプレスカーゴ」のJR九州エリアでのサービスをきょう14日から開始する。

 本年2月にJR東日本エリアで開始しており、二つ目のエリア展開となる。

 「NXスーパーエクスプレスカーゴ」は日本通運が提供するJRグループの新幹線輸送サービスを利用した即日配達サービス。2月にJR東日本エリアを対象に提供を開始し、即時性・定時性・安定性を兼ね備えた新たな物流ソリューションとして好評だったことを受け、サービス提供の対象エリアを拡大し、JR九州が提供する「はやっ!便」を活用したサービスを開始するもの。
 
記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆ウオッチ(170)「中国・中央アジアの経済協力 国際陸上物流における一大ルート構築を考察」

  • ☆日本通運、北海道苫小牧市に定温と多温度対応の危険物倉庫2棟からなる「NX苫小牧危険物ロジパーク」を開設
    ☆三井倉庫ロジ、国内第1号となるT2の自動運転トラックによる幹線輸送を利用した商用運行を開始
    ☆2025年6月のWebKIT成約運賃指数、10年6月以来過去最高となる131を記録し48ヵ月連続で前年同月超え
    ☆国交省の2024年度標準的運賃に係る実態調査、適正な運賃収受への荷主の理解進むも「引き続き周知・啓発が必要」と指摘
    ☆物流施策大綱検討会が第3回会合開催、7人の委員が標準化やDXなどの課題でプレゼンテーション行う
    ☆日本郵便、行政処分を巡り「ゆうパック」の事業継続停止や廃止といった一部報道に対し「そのような事実は一切ない」と否定のコメント
    ☆NXタイロジスティクス、同国ラヨーン県の工業団地内に新倉庫を開設
    ☆SGLが千葉県八千代市に営業所開設、千葉市内の近隣2拠点と連携し物流波動に対応
    ☆JR貨物と全国通運、T2などと共同で自動運転トラックと貨物鉄道によるモーダルコンビネーションの実証を初の「往復」で実施
    ☆鈴与・T2・月桂冠の3社、自動運転トラックを活用し日本酒を関東~関西間で幹線輸送する実証を開始
    ☆ヤマトHD、モルガングループ開発のESG投資指数の構成銘柄に3年連続で選定
    ☆国交省と資源エネ庁、輸送効率を通じた省エネ化に必要なシステムや車両の導入補助で2025年度分の公募開始
    ☆丸運、海洋プラスチックごみの削減に向けて味の素とキユーピーと共同で取り組んでいるプロジェクトの継続を表明

今週のユソー編集室

  • ▼先日開かれた運輸労連の定期大会の質疑の場で、こんな話が聞かれた。大雨警報など荒天が予想される中で、荷主に運送が不可能であることを連絡したら、それ以降仕事の依頼が途絶えたという内容だ。
    ▼国土交通省は2020年に、異常気象時における輸送の安全を確保するための目安を通達している。通達では荷主に運送を強要された場合は、国交省まで通報するよう求めている。
    ▼先述のケースでは、仕事の依頼が途絶えた原因は分からないが、輸送中止が原因だとするならば、ドライバーの安全を守る観点からも言語道断だ。荷主側の意識改革はもとより、トラック運送事業者も一致団結した対応が求められている。

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