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2025年12月20日付 3052号

31フィート冷蔵コンテナを活用しラウンド輸送 新潟~大阪間で JR貨物・センコー・中越通運など5社

 JR貨物は18日、ブルボン、不二製油、センコー、中越通運の4社と連携し、新潟~大阪間で貨物鉄道用の31フィート冷蔵コンテナを活用したラウンド輸送を開始したと発表した。持続可能な物流網の構築を目指した取り組みの一環で、ブルボンの復路輸送で空回送されるコンテナを有効活用しながら、不二製油の幹線輸送集約とトラックドライバーの負担軽減などを図っていく。

 新潟から関西方面へのブルボンの製品輸送(菓子類)で使用した31フィート冷蔵コンテナを、新潟に向けた不二製油の製品輸送(菓子類の原材料)に活用する。新潟から関西への輸送は中越通運、関西から新潟への輸送はセンコーが担い、往路の新潟タ→百済タ、復路の大阪タ→南長岡間の貨物鉄道輸送部分をJR貨物が担当する。

記事全文は電子版から。

コメリの輸入商品でJPRのレンタルパレット導入 国際輸送での一貫パレチゼーションを実現 NXHD

海上コンテナにパレッ ト積みで積載

 コメリ、NIPPON EXPRESSホールディングス、日本パレットレンタル(JPR)は18日、コメリの自社開発商品を輸入する際に、JPRのレンタルパレットを導入し、国際輸送での一貫パレチゼーションを実現したと発表した。
 海上コンテナへの積込時間を年間約1016時間削減する効果が期待され、従来発生していた木製パレットの廃棄にかかる環境負荷も軽減する。

 今回の取り組みは①輸出国側拠点となるNX中国はJPRからレンタルパレットの供給を受け、輸出の前に商品をパレットへ積み付ける②海上コンテナへのバンニングをパレットで行う③海上輸送を行う④日本通運が輸入港からコメリ物流センターまで陸送し、海上コンテナからのデバンニングをパレットで行う⑤日本国内のコメリ物流センターに商品がパレット積みのまま輸送され、空になったパレットはJPRに返却―という流れ。
 
記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆物流業界のトップトピック『ゆく年2025』

  • ☆セイノーHD、長野県軽井沢町で新スマート物流SkyHubを活用した物流ドローンの実証実験行う
    ☆NTTロジスコ、埼玉県加須市の埼玉物流センターに「AI画像認識技術を用いた自動登録仕分けシステム」を導入
    ☆運輸労連の成田幸隆委員長、第56回運輸セミナーで2026年春闘賃上げ要求額について「1万7000円を中心に設定する」と表明
    ☆関東運輸局の藤田礼子局長、来年1月施行の取適法施行巡り「違反行為には報復を恐れずGメンを頼って」と強調
    ☆東ト協、2025年度第3回理事会を開き26年度東京都予算に対する「要望書」の概要を報告
    ☆日冷倉協の大櫛顕也会長が年末会見、食のサプライチェーンを支える社会インフラとして「責務を果たし前進していく」と表明
    ☆NXシンガポール、同国トゥアス地区にある自社倉庫の面積を拡張し4万平方メートル超の大規模施設に
    ☆日本通運、大成建設と協働で進める建設副産物巡回回収システムが「第8回エコプロアワード」で国土交通大臣賞を受賞
    ☆JR貨物、2026年3月ダイヤ改正で一般貨物列車の輸送力を09年以来17年ぶりに増強
    ☆国交省、2026~30年度を期間とする次期「事業用自動車総合安全プラン」で軽貨物の目標数値も追加へ
    ☆JPICが「第2回CLO協議会」を開催、森隆行理事長「CLOとLPDの連携により企業成長は加速」との見解を示す
    ☆ヤマト運輸、経産省主催の2025年度「製品安全対策優良企業表彰」で企業総合部門の特別賞を受賞
    ☆NXオーストラリア、シドニー本社で主要取引先の来賓招き創立40周年記念式典開く
    ☆日倉協、東京千代田区の帝国ホテルで2025年度勲章・褒章受章の会員の功績をたたえる祝賀会を開催
    ☆日本通運、インド・ドレラ地区での半導体サプライチェーン構築で長瀬産業と覚書を締結

今週のユソー編集室

  • ▼日本の憲政史上初の女性総理となる高市早苗内閣の誕生など、大きな動きが見られた2025年も、あと10日ほどで終わる。
    ▼物流の視点でこの1年を振り返ると、改正物流法の施行やトラック適正化二法の成立、外国人ドライバーの誕生など、徐々にほころびを見せ始めている危機的な人手不足に対し、これを解消しようとする動きが加速化した。
    ▼迎える新年には、改正物流法の全面施行や適正原価の実態調査などが予定されている。ますます不安定化する国際情勢や必ずしも順調とは言えない景気動向の中で、価格転嫁がどの程度進むのかも気にかかる。果たして物流危機は回避できるのか、正念場の1年になりそうだ。

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