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2013年9月9日付 2488号

「国際クール宅急便」今年10月末発売へーまずは日本初香港向け  ヤマト運輸

 ヤマト運輸(山内雅喜社長)は10月28日から、日本発香港間の「国際クール宅急便」を発売する。

 ヤマトグループが掲げる、「バリュー・ネットワーキング」構想の5つの柱のうちの1つとなるもの。沖縄国際物流ハブと全日空の航空ネットワーク・保冷輸送力をフル活用することで、一貫保冷輸送が可能となり、高品質でいつでも利用できる国際小口保冷輸送サービスを提供する。

 商品の特長は、①冷蔵帯(2度~10度)、冷凍帯(マイナス15度以下)で荷物1個から集荷②日本国内同様、日本全国から海外の配達先まで一貫保冷輸送-の2点。利用対象者は、同社と契約を結び、「送り状発行ソフトB2」を利用して発送できる顧客に限られる。

 関東・大阪府・沖縄県発の集荷締め切り時間は終日、それ以外の地域の集荷締め切り時間は午前中。配達予定日時は翌日午後2時以降。ただし曜日や天候、通関事情、検疫などで翌日配達ができない場合もある。料金は、60サイズが6050円(クール付加料金4千円含む)、80サイズが1万1450円(同8千円)、100サイズが1万8450円(同1万2千円)、120サイズが2万6950円(同1万6千円)。

 同社では、「国際クール宅急便」の商品化により、日本全国とアジアの宅急便ネットワークをつなぐことで、安定的で高品質な翌日配達が可能になるとしており、アジアで急速に成長している通販や生鮮品などの取り寄せ(BtoC市場)に加え、温度管理の必要な工業製品やサンプル品(BtoB市場)に対応することで、日本のモノづくり事業者のアジア市場への輸出・販路拡大を支援していく考え。今後ほかの宅急便展開国にもサービスエリアを拡大していくとしている。

燃料高騰対策で13日に緊急正副会長会議  全ト協

 原油高騰等で燃料油が高止まり状況にあるため全ト協(星野良三会長)は、13日午後2時から東京・新宿の全ト協会議室で緊急正副会長会議を開き、燃料高騰対策を協議する。

 10日の物流政策委員会の結果を受けて審議するもので、燃料サーチャージ導入の推進方策や全ト協と都道府県ト協への燃料対策本部の設置などが打ち出されるものとみられる。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集、トラックの先進安全技術
    ☆物流にとってアベノミクス『吉』か『凶』か⑤

  • ☆国交省、次期環境行動計画策定へ検討開始
    ☆国交省、特殊車両の通行許可で車検前申請可能に
    ☆運輸労連の春闘総括、健闘も依然低水準
    ☆全ト協、東日本大震災における緊急物資輸送活動の記録作成
    ☆JILS、2012年度の物流システム機器売上高が3年連続で増加
    ☆JILS、2013年度ロジスティクス大賞にTGロジ
    ☆アマゾン、小田原に国内最大規模の物流センター
    ☆国交省・エネ庁、省エネ運送事業者の評価制度構築へ
    ☆東ト協、燃料高騰への補助など都議会各党に要望
    ☆物流連が国際業務委開く、国交省の加藤審議官が講演
    ☆公明党、安倍総理に燃油高騰対策で運送業への補てんなど申し入れ

今週のユソー編集室

  • ▼先週は、関東地方で竜巻が発生し、人的・物的被害が発生した。この期間、竜巻注意情報は東北と沖縄を除く全国で発令されており、気象庁が厳重な警戒を呼びかけていた。
    ▼季節の変わり目とはいえ、以前と比較して、近年の日本の天候は騒々しい。大きな被害をもたらす竜巻の力を恐ろしく感じる一方、それが頻繁に発生しているという事実には、いつしか慣れてしまった。
    ▼気象庁は2日、今夏の極端な天候について分析結果を発表した。全国を襲った猛暑、日本海側を中心とした大雨、太平洋側を中心とした少雨などの要因を解説しているが、やはりどこか、地球のメカニズムに狂いが生じてきているように思う。
    ▼言うまでもないが、天候は物流にも大きな影響を与える。1ヵ月予報によると、9月は北・東・西日本で多雨傾向が予想されるという。時あたかも台風シーズンである。道路などの交通状況にも注意しつつ、日々の業務にあたりたい。

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