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2014年11月24日付 2543号

2000年以降に開設の東京圏物流施設の約7割が賃貸型  国交省の物資流動調査

 国土交通省は18日、第5回東京都市圏物資流動調査結果(速報版)を公表。2000年以降に開設した東京圏の物流施設の約7割が賃貸型施設であることがわかった。調査は、総合的な都市交通計画の検討のためおおむね10年ごとに実施しているもので、第5回調査は物流関連業種の約14万事業所を無作為に抽出し、約4万4千事業所から回答を得た。

 これによると近年の東京圏の物流施設の状況は、京浜港に隣接した臨海部のほか、内陸部では圏央道をはじめとする高速道路沿いに立地が進み、今回から調査対象に加わった茨城中部、栃木南部、群馬南部も、北関東道沿いを中心に物流施設の立地が見られる。

 東京圏に立地している物流施設のうち、約3割が建設から30年以上経過しており、グローバル化や災害時対策などのニーズに対応できないことが懸念されている。敷地面積が3千平方㍍以上の物流施設は、2000年以降に開設された施設の約4割を占め、大規模化が進んでいる。

 また、賃貸型物流施設は、1969年以前に開設された施設では4割を下回るが、1980年代に開設の施設では5割を超え、2000年以降に開設した施設では約7割を占めており、物流施設の自社保有が減少。

 保有機能については、「集配送」が5割を超え最も多く、次いで「保管」が約5割、これに「事務・営業」が続く。「流通加工」は3割強。海外を搬出入圏とする物流施設は臨海部に集中しているが、一部東北道沿いなどにも立地が見られる。

VN構想の中核的拠点、三河ゲートウェイ着工  ヤマトHD

 ヤマトホールディングス(木川眞社長)は19日、愛知県豊田市で「三河ゲートウェイ(三河GW)」の着工に伴う安全祈願祭を開催した。

 三河GWは、同グループが掲げる「バリュー・ネットワーキング」構想(VN構想)の中核的拠点の一つ。東名大間における多頻度幹線輸送と24時間発着同時仕分により、主要都市間の当日配達の実現や輸送コストの低減、省力化・省人化などを目指しており、すでに関東では昨年8月神奈川県に厚木GWが稼働している。三河GWの稼働は2016年10月1日を予定しており、これよって「バリュー・ネットワーキング」構想の実現が一歩近づくことになる。なお、関西のGWは2017年度中の見込み。

 三河GWは豊田市生駒町切戸21の1に所在。敷地面積が3万6996平方、建物が鉄骨造6階建て延べ床面積6万5027平方の規模。ヤマト運輸やヤマトロジスティクスなどグループ主要各社が入居し、豊田南インターチェンジまで10分、名古屋港まで35分、中部国際空港まで45分の好立地を生かして、あらゆる輸送モードに対応したスピード配送を提供していく構え。

 19日に現地で行った安全祈願祭には、ヤマト運輸の森日出男代表取締役常務執行役員、西出敏之執行役員中部支社長らが出席した。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集、日本通運関東警送支店年末防犯訓練
    ☆四文字『開拓の意欲「新規荷主」』
    ☆道『米ドルとオイルショック、車社会』(15)

  • ☆陸災防が労災防止大会開く、5ヵ年計画の達成誓う
    ☆全ト協、13年度補正予算による環境対応車補助の申請受け付け
    ☆自民党倉庫議連が設立総会、金子元国交大臣が会長に就任
    ☆社整審・交整審計画部会、交通政策基本計画の最終案おおむね了承
    ☆物流連、陸海空24社による学生対象のセミナーを1月に開催へ
    ☆JR貨物・リサーチセンター鉄道貨物振興奨励賞の表彰式
    ☆交運労協、燃油費高騰是正など求め中央総決起集会を開催
    ☆エコドライブ普及推進協・エコモ財団、事業者表彰式開く
    ☆埼玉ト協が理事会開く、6委員会体制の再編など常設委員会見直し案を承認
    ☆全ト協、7~9月期トラック景況感は前回からやや悪化
    ☆欧州三菱倉庫、イタリア・ミラノで検針・検品サービス開始
    ☆SGHD、大規模災害に備え対応訓練を実施
    ☆日通商事、海外関係会社責任者研修開く
    ☆佐川急便、都の地区物流効率化制度で物流事業者初の認定
    ☆通運連盟、「鉄道コンテナお試しキャンペーン」が10月末で予算超過に
    ☆日立物流、タイの連結子会社を統合

今週のユソー編集室

  • ▼「なにも師走の忙しい時期に選挙をしなくても…」というのが正直な感想になろうか。安倍首相は21日に衆院を解散した。総選挙は12月中に行われることになる。
    ▼GDPはマイナスとなり、物価上昇分を差し引いた実質賃金も低下傾向を見せるなど、「アベノミクス」に暗雲漂う中での解散となるが、一方の野党には力強さが見られず、「戦は勝てる時にやる」という権力闘争の一端を見せつけられた思いもする。
    ▼選挙を見越してのことだったのか、19日には自民党の倉庫議連が設立総会を実施し、同党の衆参議員が支援を要請した。13日には全ト協などが業界の要望を実現する会を開催、自公の衆参議員が多数出席し、業界の発展に力を尽くす旨発言している。
    ▼選挙がどのような結果に終わるのかはまだ分からないが、どのような結果になるにせよ、新たに選出される議員たちには、これらの場で発言した内容の実現に、本気で取り組むよう要請しておきたい。

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