低温物流”老舗”が連携、名糖運輸とヒューテックノオリンが10月に共同持ち株会社設立し経営統合
名糖運輸とヒューテックノオリンは10日、共同持ち株会社を設立し、経営統合を行うことに合意したと発表。10月に共同持ち株会社「C&Fロジホールディングス」(CFHD)を設立して東証1部に上場、名糖運輸とヒューテックノオリン両社の物流サービス・情報を統合し、低温食品物流トップ3となる売上高1千億円を目指す。東証1部に上場している名糖運輸はチルド食品、東証2部に上場しているヒューテックノオリンは冷凍(フローズン)食品を中心に、長年にわたり低温物流を手掛けてきた。
食品物流は、“中食”市場の拡大などにより堅調な成長が見込まれているが、メーカー・卸売・小売業者の再編による大規模化・寡占化で、さらなる大規模化や広域化、高速化などへの対応が求められている。加えて、ドライバー・倉庫オペレーターの確保・育成やエネルギーコストの高止まり、安全・環境への対応など経営環境変化が加速している。こうした状況の下、名糖運輸とヒューテックノオリンの両社はチルド物流とフローズン物流のノウハウを生かしながら、強固な連携関係を構築し、業務領域の拡大による顧客サービスの向上や経営基盤の強化を図ることが不可欠と判断し、経営統合を決めた。
経営統合は、株式移転により行われ、名糖運輸の普通株式1株に対してCFHDの普通株式1株、ヒューテックノオリンの普通株式1株に対してCFHDの普通株式1.44株を割り当て交付する。名糖運輸とヒューテックノオリンは9月28日で上場廃止し、10月1日にCFHDの東証1部への上場を予定している。統合後は、共同営業体制の確立や施設・車両の有効活用、人的資源の拡充などの効果が見込まれている。