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2023年10月3日付 2951号

今週中に「物流革新緊急パッケージ」を取りまとめ 政府 岸田総理が車座対話に参加

 岸田文雄総理大臣と斉藤鉄夫国土交通大臣は9月28日、東京都大田区の浅井を訪問し、荷役作業や運行管理の現場を視察するとともに、浅井隆社長(全日本トラック協会副会長)やヤマト運輸、佐川急便のSDらと車座対話を行った。

 総理は車座対話後の記者会見で「2024年問題を始め、直面するさまざまな課題についての意見や、日々の作業の中で感じておられるさまざまなご苦労、問題点について、具体的にお話を聞かせていただき、大変参考になる有意義な時間だったと思う」と感想を述べた。

記事全文は電子版から。

ヤマトが預かり日本郵便が配達 新投函サービス「クロネコゆうパケット」発売 ヤマト運輸 

ヤマト運輸は1日、法人向けの新たな投函サービス「クロネコゆうパケット」を、1道15県で発売した。今年6月に締結した、日本郵政グループとの協業に関する基本合意に基づいたもので、ヤマト運輸が荷物を預かり、日本郵便が配達・投函する内容。

 クロネコゆうパケットは◎1センチメートル、2センチメートル、3センチメートルの厚さに応じた全国一律料金(数量などの条件により顧客ごとに設定)◎365日年中無休で大量集荷に対応◎日本郵便の配送網で配達先の郵便受けに投函―を特長としている。当初の販売エリアは北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・福島県・栃木県・群馬県・新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・岐阜県・愛知県・三重県の1道15県で、販売エリアは順次拡大予定。ヤマト運輸と契約のある個人間取引サイト(フリーマーケット・オークションサイトなど)から発送する個人客は、引き続き「ネコポス」を利用できる。

 その他の商品の詳細は次のとおり。

 ◎対象=ヤマト運輸と契約した法人・各種団体・個人事業主。
 ◎発送場所=ヤマト運輸のSDによる集荷、またはヤマト運輸の直営店への持ち込み(コンビニエンスストアなどの取扱店では発送不可)。
 ◎サイズ=上限は3辺合計の大きさ60センチメートル以内・長辺34センチメートル以内、下限は縦14センチメートル以上・横9センチメートル以上。
 ◎厚さ=3センチメートル以内。
 ◎重さ=1キログラム以内。
 ◎送れるもの=書籍、衣類、CDなど。
 ◎配達方法=日本郵便が配達先の郵便受けなどに投函(郵便受けに入らない場合は持ち戻り)。
 ◎配達日数=3日~1週間ほど(配達先が遠方や離島の場合、さらに日数を要する場合あり)。
 ◎配送状況確認=ヤマト運輸の「荷物お問い合わせシステム」または日本郵便の「郵便追跡サービス」から。
 ◎荷物の紛失・破損に対する引受限度額=3千円(税込)まで。

今週掲載トピック一覧

  • ☆人物ウィークリー―交通労連・織田正弘中央執行委員長

  • ☆センコーGHD、2024年問題対応で浜松SA近くにグループ初のトラック中継輸送専用の大型施設開設へ
    ☆三井倉庫など3社、AIで港湾運営を効率化する技術開発業務を国交省から受託
    ☆三菱倉庫とJR貨物、武田薬品の医療用医薬品の国内特約店向け輸送の一部を鉄道にモーダルシフト
    ☆カンダHDが創立80周年記念式典、900人が参加し創業100年に向けての決意を共有
    ☆日食協とSBM、持続可能な加工食品物流の構築に向けてガイドライン案を公表
    ☆全運研が高崎市で「第53回全国トラック運送事業経営研究集会」、加盟団体の関係者ら200人が参加
    ☆国交省、中小トラック事業者の予約受付システム等の導入支援を行う補助制度の公募開始
    ☆埼玉ト協が初の「車輪脱落防止セミナー」を開催、会員約70人が参加しタイヤ交換作業の際の注意点など学ぶ
    ☆神奈川県地方協議会調べ、加工食品輸送のドライバーの約6割で長時間労働が発生
    ☆鹿島が国内物流施設の開発事業に参入、2024年10月に東京都大田区と宮城県富谷市に物流センターを竣工
    ☆NTTロジスコ、2024年問題への対策強化を支援する「納品標準化ソリューション」の提供始める
    ☆ヤマトシステム開発、「証明書類Web取得サービス」にマイナンバーカードによる本人確認機能を追加
    ☆アート引越センター、DX施策の一環で新サービス「引越AI見積もりアプリ」の開発に着手
    ☆三菱倉庫、2050年度までに国内外グループ会社からのCO2排出量を実質ゼロとする「ネットゼロ」を宣言
    ☆澁澤倉庫、業務プロセス効率化でセーフィーのクラウド録画カメラを導入し運用開始

今週のユソー編集室

  • ▼記録的な暑さの夏が過ぎ、これからの雪の季節を前に、冬用タイヤへの交換作業に入るトラック事業者も多いのではないだろうか。
    ▼適正トルクでの締め付けや、交換作業後50~100キロメートル程度走行後に行う「増し締め」の重要性は知られてきているが、交換作業時のボルト・ナットの清掃や油などの潤滑剤の塗布の意義については、まだ認知度が低い。
    ▼国土交通省は、適正トルクで締め付けを行っても潤滑剤を塗布しなかった場合、50回締め付け後には必要な軸力(締め付ける力)が40%程度低下するとの実験結果を示している。
    ▼タイヤ脱着作業は、普段は隠れている部品のチェックとメンテナンスのチャンスでもある。

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