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2023年11月13日付 2956号

自民党・公明党議連に関係施策など要望 さらなる荷主対策の強化も求める 坂本全ト協会長

自民党トラック議連総会の模様

 全日本トラック協会の坂本克己会長は、7日に都内で開かれた自民党トラック輸送振興議員連盟(トラック議連)の総会に出席し①自動車関係諸税の簡素化・軽減等②特例措置の延長③高速道路料金等の引き下げ④物流基盤の整備―などを柱とする2024年度トラック関係施策に関する要望を行った。

 総会冒頭にあいさつしたトラック議連の加藤勝信会長代行は、2024年問題への対応を進めるには荷主の理解が不可欠であるとした上で、国土交通省が11~12月を「トラックGメン」の集中監視月間と位置づけていることを紹介し、これを機に労働基準局などとの連携を強化するとともに、標準的な運賃の収受を徹底する必要があると強調。

 また、物流効率化に向けて補正予算を活用した高速道路料金の割引などに取り組む姿勢を示し、「総合的な施策をしっかり講じることで、トラックが日本の物流の担い手として働く人を確保し、運転手の皆さんが希望を持って働くことができるよう、トラック議連として一緒になって頑張っていきたい」と述べた。

 記事全文は電子版から。

31フィートで新たな施策を検討 片道利用も容易に JR貨物の篠部常務が決算会見

篠部常務

 JR貨物の篠部武嗣取締役常務執行役員経営統括本部長は9日、東京都渋谷区の同本社で会見し、2024年度3月期第2四半期決算の内容を説明するとともに、同社が昨年公表したKGI(重要目標達成指標)、KPI(重要業績評価指標)の進捗(しんちょく)状況を公表。大型コンテナの増送を目指した新たな方策を検討していることも明らかにした。

 第2四半期決算は、東京レールゲートEASTの建物貸付が好調だった一方、運輸収入とマンション販売が前年同期を下回り、全体では前年同期並みの収入を確保、営業費用も原材料費高騰による経費増などがあったものの、マンション販売の売上原価が減少し前年並みで推移した結果、営業損失もほぼ前年並みになった。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、移転協力金の受け取り等で赤字幅が改善した。

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今週掲載トピック一覧

  • ☆トピック『SGムービング』
     循環型社会構築へ 静脈物流の取り組みを強化

  • ☆三井倉庫HD、GHG排出量可視化サービス開始で豊田通商と業務委託契約を締結
    ☆ロジスティードの「SSCV―Safty」のデータ活用法で大和ハウスがコンテスト、最優秀賞など5作品を表彰
    ☆運輸労連加盟の大手組合年末一時金妥結状況、9単組のうち増額妥結は3組合に
    ☆福山通運が浪速運送と業務提携契約を締結、幹線輸送の共同運行などにおける連携を強化
    ☆福山通運、北海道内13拠点目となる「北海道北広島支店」を開設
    ☆NXHD、高級家具特化の物流企業「Tramo SA」の完全子会社化の手続き完了
    ☆サカイ引越センター、「人流情報の可視化」をテーマにした滋賀大学との共同研究成果を公表
    ☆三重西濃運輸が西濃運輸とともにフードバンク愛知と協働、輸送面でフードバンク活動を支援へ
    ☆SBSHD、4年ぶりに「第3回グループフォークリフトオペレーターコンテスト」を開催
    ☆ヤマトHDの貨物専用機が成田空港に到着、来年4月の運航開始に向けて20日から慣熟飛行を実施
    ☆ヤマト運輸など4社が第3弾「恵みフェア」開催、北海道と沖縄県の特産品を宮崎市で販売
    ☆佐川急便がCSLベーリングから配送業務を受託、専用ボックス使用し希少・難治性疾患患者向けの医薬品を配送
    ☆長瀬産業、JPRのシステム活用し「化学品AI共同物流マッチングサービス」の提供開始
    ☆国交省が来年1月19日期限で「コンテナ専用トラック等導入補助」の2次募集開始、緊締装置などが対象
    ☆エコモ財団が「2023年度エコドライブ活動コンクール」の審査結果を発表、28日開催のシンポジウムで受賞者を表彰
    ☆物流業界の2024年3月期第2四半期連結決算

今週のユソー編集室

  • ▼政府は2日、総合経済対策を発表した。物流では緊急パッケージの内容を踏襲しつつ、貨物自動車運送事業者の自家用自動車を利用した有償運送について、事業者ごとに異なる繁忙期と任意の期間を選択可能とすることの検討が盛り込まれた。
    ▼気になったのは、デジタル時代の次世代物流として、EVトラックの自動運転など物流全体をデジタル化し、人手に頼らない仕組みを目指す方向性が示されたことだ。
    ▼荷役や異常時対応などの疑問はあるが、この解決策しか思い浮かばないことは事実だろう。ただ、しょせん物流は人が集まらない魅力のない産業という諦念が見え隠れすることに、少しさびしさも感じてしまう。

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