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2025年8月25日付 3037号

前回比1.3ポイント悪化 25年4~6月期の景況感 全ト協

 全日本トラック協会はこのほど、2025年4~6月期の景況感(第130回速報)を公表した。業界の景況感はマイナス20.0と前回(25年1~3月期)より1.3ポイント悪化。輸送量が減少傾向に転じる中で、燃料価格の高止まりや物価高による輸送原価の上昇分を十分転嫁できず、収益も悪化傾向にあることが影響した。

 7~9月期も改善は厳しい見通し。米国関税政策がもたらす事業環境の不透明化や人材不足、物価上昇等を反映する結果、景況感はマイナス20.0から同21.8に悪化することが見込まれている。

 記事全文は電子版から。

FCV納車式開く 脱炭素社会への第一歩に 丸運

 丸運は20日、東京都江東区の同社東雲物流センターで、同社初となる水素燃料をベースとした燃料電池(FCV)トラックの納車式を開催した。納車式に出席した中村正幸社長は「カーボンニュートラル社会の実現に向けた第一歩にしたい」と述べ、引き続き環境課題の解決に力を入れていく姿勢を強調した。

 丸運は環境への取り組みについて、2030年度に19年度比20%以上のCO2排出量を削減するなどの長期目標を掲げている。すでに15台程度のハイブリッドトラックや、連絡用の乗用EV7台を導入しているほか、バッテリーフォークリフトの導入なども進めている。今回初導入となったFCVトラックは、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、トヨタ自動車、いすゞ自動車、日野自動車、スズキ、ダイハツ工業の自動車メーカー5社が参画するCJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)社の取り組みを利用して実現した。

 記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆ウオッチ(171)「トランプ関税下の東南アジアの貿易を考察」

  • ☆ヤマト運輸、アルフレッサと共同で小型EVトラックと断熱・保冷機能付きの輸送用機材を活用した医薬品配送の実証を開始
    ☆センコーが神奈川県厚木市に「厚木ロジスティクスセンター第2倉庫」を開設、同エリアの延べ床面積18万平方メートルに
    ☆JR貨物の犬飼社長、増収増益・黒字転換の2026年3月期第1四半期連結決算に関し「貨物鉄道輸送への期待感が数字として現れた」と評価
    ☆物流施策大綱検討会が第5回会合、次回で委員からのプレゼンを終了し提言とりまとめに向けての論点整理へ
    ☆NXベトナム、従業員80人が地域社会への貢献活動の一貫としてリゾート地のビーチで清掃活動
    ☆T2、NXグループや日本郵政グループなど9社から50億円の資金調達を実施し累計調達額は110億円に
    ☆全ト協調査、男性運転者の2024年度賃金は前年比6.3%増え平均年齢は49.7歳に
    ☆JR貨物が福島県大玉村で「森林」活用し自然教室、グループ社員の16世帯60人が参加し草木染めなどを体験
    ☆パシフィックコンサルタンツ、「トラック輸送省エネ化推進事業」2025年度補助金の3次公募を開始
    ☆三井倉庫HD、ヤンマーロジから受託する物流業務に「LVL輸出業務管理サービス」を提供
    ☆NTTロジスコ、エンタメグッズ物流の強化目指し大阪府八尾市に「西日本エンターテインメントロジスティクスセンター」を開設
    ☆ロジスティード、健康起因事故ゼロ目指しヤマトグループ傘下のMY MEDICAとパートナーシップ契約を締結
    ☆NX中国、北京で開かれた同国最大級の展示会「第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会」に出展

今週のユソー編集室

  • ▼先日、とある国会議員の国会質疑のショート動画を見た。その議員は、トラックドライバー不足が叫ばれている中で、働き方改革で労働時間を制限しておきながら外国人ドライバーを解禁したことについて、疑問を呈していた。
    ▼道路貨物運送業の業務災害に係る脳・心臓疾患の労災請求・支給件数が、いずれも不動の1位であることを考え合わせると、労働時間の短縮は必要不可欠だろう。
    ▼一方で、外国人ドライバーの受け入れについては、安易な移民の受け入れにつながることを危惧する意見も根強い。諸外国で顕在化する移民問題を考えれば、外国人の採用を支援・実行する企業にかかる責任は、非常に重い。

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