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2025年9月15日付 3040号

人財育成にさらに注力 「組合員ファースト」で組合改革や会社対応に取り組む インタビュー 全日通労働組合・金月一彦中央執行委員長

本紙編集委員・牧野雄一郎

 ―まず、7月に開催された定期全国大会の振り返りを。

 決定いただきました2年間の運動方針にのっとり、会社の組織体制等に対応した「組合改革」のスタートを切る大切な大会であったと認識しています。
 引き続き、組織の強化や発展に向け、2027年度以降の組合組織、専従者配置など、全日通がどうあるべきかを、スピード感を持って検討していく考えです。
 大きな変化に現地にはご苦労をおかけすることになるかもしれませんが、改革を進める必要性や意義をしっかりと説明し、理解を得ながら取り組んでいきたいと思います。

 ―中央本部は15人体制となりました。

 新任2人を含め、女性役員を3人選出していただきました。これまで以上に労働組合の多様性が高まり、女性の視点や感性が加わることによって、さまざまな場面で女性の声が反映できる組織に進化する、素晴らしい一歩と考えています。
 中央本部また全日通に新たな風が吹き込まれることを確信しています。
 ジェンダー平等の取り組みもさらに推進し、早い時期に各機関において女性組合役員比率30%以上や女性の三役登用等を目指し、育成と環境整備を進めていきます。

記事全文は電子版から。

500キロメートルに及ぶ長距離輸送を本格稼働 ホンダ製EVバッテリーパック 日本通運とJR貨物

納品式典の様子

 日本通運とJR貨物は10日、ホンダ製EV「N―VAN e:」に搭載されるバッテリーパックの長距離鉄道輸送の本格稼働に協力したと発表した。

 ホンダが推進する環境配慮型物流の強化施策として、茨城県のバッテリー出荷拠点から三重県のホンダ鈴鹿製作所まで約500キロメートルに及ぶ区間で、鉄道を主な輸送手段とする新たな輸送モデルとなる。

 EVバッテリーパックは大型かつ高精度な部品で、安全で確実な輸送には専用インフラと高度な技術が不可欠となる。今回のモーダルシフトでは、ホンダが積載治具の設計・製作を主導し、日本通運が輸送計画の策定と現場運用を担い、JR貨物が全国を網羅する鉄道ネットワークと高信頼の輸送体制を提供。三社の強みを生かし、安全性・環境性・低コストを兼ね備えた新たな輸送モデルを構築した。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆インタビュー-全日通労働組合 金月一彦中央執行委員長
    ☆人物ウィークリー-国土交通省物流・自動車局物流政策課 髙田 龍課長
    ☆ウオッチ(172)「中国の環境対応型輸送インフラ整備について」

  • ☆運輸労連の2025年夏季一時金最終集計、単純平均で前年比2万円以上増加し賃上げは最高水準を更新
    ☆交通労連トラック部会が2026年度第1回中央委開催、織田部会長「適正運賃の収受を」とあらためて強調
    ☆セイノーHD傘下のMDロジス、インドに100%出資の現地法人設立し倉庫オペレーションを中心としたサービス開始
    ☆日本通運、和歌山市に「NX和歌山西浜ロジスティクスセンター」を開設
    ☆全NX商事労組が第45回定期全国大会、新委員長に竹下太郎副委員長を選任
    ☆カンダHDが「第30回ダッシュ21」を開催、庫内・管理部門のサークルが活動成果を披露
    ☆センコーGHDが「グループ統合報告書2025」公開、4回目の発行でデザイン・構成を大幅に刷新
    ☆全ト協が第65回「正しい運転・明るい輸送運動」実施計画を発表、11月16日から来年1月10日まで実施
    ☆日倉協正副会長が国交省物流・自動車局幹部と意見交換、倉庫事業者が抱える課題など経営者の声伝える
    ☆NTTロジスコ、靴販売事業に特化した「スマートエスアール(店舗在庫再配分)」サービスを開始へ
    ☆T2、東レと自動運転トラックによる石油化学品の幹線輸送の実証を来年4月までに4回実施

今週のユソー編集室

  • ▼21日から30日にかけて秋の全国交通運動が行われる。これに併せて全日本トラック協会も実施計画を公表し、30日を「事業用トラックの交通事故ゼロを目指す日」とした。
    ▼全ト協の安全プランでは、2025年の目標として「死者数と重症者数の合計970人以下」などを掲げている。26年の実績は1052人で目標未達となり、飲酒による人身事故件数が16件に上っていることから、全ト協は「危機的な状況」と指摘している。
    ▼実施計画の最重点事項は◎飲酒運転の根絶◎追突事故と交差点事故の防止―の二つ。とりわけ自らの意思で防げる飲酒運転はなんとしても根絶させ、ぜひとも30日の事故ゼロを達成したい。

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