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2025年10月20日付 3044号

トラック適正化二法施行へ「全力で取り組む」 第30回事業者大会開く 全ト協

事業者大会の模様

 全日本トラック協会は15日、新潟市中央区の朱鷺メッセで、第30回全国トラック運送事業者大会を開き、『トラック適正化二法施行に向けた期待』をテーマとしたシンポジウムを行うとともに、トラック適正化二法の実効性確保などを盛り込んだ大会決議を採択した。

 冒頭あいさつした寺岡洋一会長は、自由民主党で軽油引取税の暫定税率廃止と運輸事業振興助成交付金の継続を掲げる高市早苗新総裁が誕生し、その後公明党が連立政権から離脱したことに触れ「国土交通省がこれからどうなるのか危惧している。国交省と全ト協はワンチームで対応し、われわれの要望にも真摯(しんし)に寄り添っていただいている。このいい雰囲気を維持したい」と話した上で、今後の坂本克己最高顧問の働きかけに期待感を表明した。

 記事全文は電子版から。

ファミマの無人決済店舗で運搬・陳列業務を受託 物流事業者では初 セイノーHD

運搬の様子

 セイノーホールディングスは16日、ファミリーマートが15日にJR横浜線成瀬駅にオープンした「ファミリーマートJR成瀬駅/N店」での商品の運搬・陳列業務を受託したと発表した。

 ファミリーマートの無人決済店舗で商品の輸送から納品、陳列までの一連の業務を物流事業者が一括で担うのは初めて。セイノーHDは物流と、その周辺業務を企業に成り代わり請け負うことで、企業の課題を解決し、繁栄に貢献する取り組みを進めている。

 同店はTOUCH TO GOが開発した無人決済システムを活用したファミリーマート店舗。通常の有人レジ店舗に比べ、特に時間節約を求める朝や移動の際に、短時間で買い物ができるようになり、鉄道利用者のニーズに対応し、利便性の向上が期待できる。

 記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集-「全国トラックドライバー・コンテスト」
        全国から146人が参加 磨き上げた腕前披露

  • ☆九州西濃運輸、福岡市動物園と連携し廃棄青果物を動物の食料として有効活用する取り組みを開始
    ☆厚労省の2025年賃金引上げ等の実態調査、賃上げ企業の割合で運輸業が改善傾向示す
    ☆運輸労連が『第55回運輸問題研究集会』を開催、成田委員長「来年以降もしっかりとした賃上げ必要」と強調
    ☆NX労連が第26回定期大会を開催、新会長に全日通労組の金月一彦委員長を選任
    ☆鉄貨協が「第1回エコレールマーク表彰式」を開催、日本通運など7社を表彰
    ☆全ト協、各都道府県ト協に対して2025年度「アルコール関連問題啓発週間」実施要綱の傘下会員への周知要請
    ☆日倉協、11月14日に名古屋市で「テクノロジ・AI・自動化」をテーマに第22回物流フォーラム
    ☆NXHDの堀切社長、東京・NXビルでシンガポール経済開発庁の副次官らと今後のグローバル戦略などを巡り意見交換
    ☆センコーGHD、滋賀県東近江市の研修施設で「グループ技能コンテスト2025」を開催
    ☆ロジスティード、ベトナム現地法人が同国のタン・ソン・ニャット国際空港で医薬品国際輸送品質プログラム認証を取得
    ☆国交省、自動運転トラックの実証事業を巡りヤマト運輸が参加する共同実証など4件への交付を決定

今週のユソー編集室

  • ▼全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が行っている求車求貨システムWebKITの9月の成約運賃指数が、4年3ヵ月ぶりに前年を下回った。
    ▼コロナ禍明けから顕著になってきたドライバー不足を背景に、2024年5月から毎月過去最高を記録していたのが一転した。その理由は明らかになっていないが、心配なのは実需の縮小だ。
    ▼物価高騰が消費マインドに水を差し、トランプ関税が追い打ちをかけているのか。10月以降の動向が注目されるが、懸念材料は一つでも少なくしておきたい。今週始まる臨時国会では物価高対策が主題となる。総理大臣の行方も気になるが、まずは「手取りを増やして」ほしい。

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